幼馴染のクズ【ut】

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『だ、だだ、だい、じょー……ぶ』

めっちゃ近い。ものすごく近い。もう30センチしかないんじゃないかって思うほど近い


わぁーめっちゃいい香りがする……


しかも以外にまつげ長い


普段見れないこの距離ならわかる鬱の色々な所を上から下まで見ていると鬱がふふっと笑った


え、バレた？

ut「そんなに見られると恥ずかしいんやけど」
『み、見てないし？』

いやー笑ったお顔も素敵だわ

ut「A、顔赤いでw」
『電車って暑いよね』
ut「まぁ密閉空間やしね」

会話も途切れ、二人とも各々の事をする


どんな表情をしているか気になり、チラッと鬱の方を見ると目が合ってしまった


私は恥ずかしくなり、両手で顔を隠す


が、鬱に右腕を取られ

ut「これ、つけてくれてるんやな。全然つけてくれへんから心配したんやで？」

私は今日、鬱に貰ったブレスレットをつけて言ったがロボロしか気づいてくれなかった

『だ、だって…鬱に貰った、か……ら……』

私なりのお礼の言葉のつもりだ


私は途切れ途切れだが、言いたいことは言えた


もし、学校につけていってしまえば先生に怒られ、カバンにつければどこかで無くす


私はそれが嫌でつけてきたが、近くで見てやっと分かる程、私に興味がないということが改めて分かった


そこから鬱は、何故か一言も喋らずに目的の駅まで着いてしまった






『はぁ…やっぱり鬱ってかっこいいよね』
rb「はい、その言葉3回目ー」
『鼻筋通ってるしまつげ長いし黒目デカいし、おまけにいい匂いするんだよ！？』

私は帰り道、ロボロに思ってた事全てを話していた

rb「あ、大先生が使ってる柔軟剤あそこのみせで売ってるで」
『よし、買いに行くぞ！』

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