2つの鍵と錠 ページ26
〜貴方side〜
プレゼントを渡していない事、そのプレゼントの行方を確かめる為、もう一度屯所へ向かおうとした時、自分の携帯が鳴った。
向かいながら対応しようと思い、相手に声を掛けた。
その時に分かった。
『お、俺です…近藤勲です…』
「こ、近藤さん？！」
掛けてきた相手が、プレゼントを渡したい本人である事に。
それが分かった瞬間、色々言いたい事が頭に思い浮かんだ。
「あ…た、隊服着たまま出て行ってしまって、すみません！」
『い、いえいえ！気にせんで下さい！』
電話から聞こえる彼の声は、いつもと少し違って…
だけど、やはりいつもの安心する声で…
言いたい事が色々あった筈なのに、頭が真っ白になってしまい、そこで会話が途絶えてしまった。
話を切り出すきっかけを作ったのは、近藤さんだった。
『あ、そうだ！言いたい事があったんだった！』
彼のその一言で、いつも以上に頭が回転した。
言いたい事…？もしかして、あのドッキリの事？それとも…そ、その後の……
思い当たる節があり過ぎて、考えがまとまらない。
『ぷ、プレゼント…あ、ああ、ありがとうございました！！本当は、直接貰いたかったけど…』
いつも以上に勢いよくそう言われた。
それで全て分かった。"あれ"が、彼の手に渡ったのだと。
そう思ったら、無事に渡った安心感と、渡ってしまったという緊張感が現れた。
『な、中身が鍵って分かって、正直…追い掛けて抱き締めたかったし、俺も同じだって直接言いたかったです。』
そう言われてドキッとした。
人に言えないが、"花言葉"だの、"月での告白"だの、そういう物に彼は疎い。
だから選んだのだ、自分も分からなさそうな物を。
その時調べて見つけたのが、鍵のモチーフだった。
鍵には主に、"幸運の扉を開ける"という意味がある。
他にも、"富や健康を呼び込む"なんて意味もある。
だけど、私の決定打はそれじゃない。
鍵を選んだ理由は、"大切なものを守る"という意味にある。
彼も私も、仕事上いつ死んでもおかしくない状態。
だから、こんな暗示みたいな物でも賭けたかった…信じたかったのだ。
「ご、ご存知だったんですね…」
『た、偶々鍵だけ！…ホントに好きだな、もう…』
「さらっと言わないで下さいッ！」
鍵と錠を2人で持つ事で、その人との
彼は一体、何処まで知っているのだろうか…
動揺したと同時に、携帯の"キーホルダー"が揺れた。
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アルナ(プロフ) - ハニーさん» 返信遅くなってすみません。こちらにもコメントありがとうございます！最近色々なアニメに目移りしておりますが、近藤さん愛だけは健在です！ (2019年1月13日 21時) (
レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 近藤さん大好き(*≧∀≦*) (2018年11月11日 9時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - 黒にゃんさん» 遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます。嬉しいお言葉ありがとうございます。私も同意見です笑 最近私情でなかなか書けないのですが、これからも見てやって頂けると幸いです。是非これからも、宜しくお願いします！ (2018年9月8日 21時) (レス) id: 5f5aa2a205 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃん - いい話ですね。近藤さんには幸せになってほしいです！ (2018年8月31日 7時) (レス) id: 77c8698518 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - 桜華さん» コメントありがとうございます。どの話を選んでも、和んで頂ける様に頑張ってます！これからも作者共々、宜しくお願いします！私も銀魂2観たいなー笑 (2018年8月21日 22時) (レス) id: 5f5aa2a205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルナ | 作成日時：2018年6月23日 16時
