出会いと再会 ページ3
〜貴方side〜
次に来たのは、射撃場。
2人が腕試しをしたいらしい。
一応私も銃…というか、番傘は扱えるのだが、あまり得意ではない。
「パピー、勝負アル!」
「負けねぇぞ!」
そんな楽しそうな2人の姿は、わんぱく少年そのものだった。
施設破損防止のため、細心の注意を払いながら2人を見守っていた。
なんか、懐かしいな...
初めて神楽ちゃんに会った時の事を思い出す。
不思議そうに私の顔を見つめた少女に、優しく声を掛ける。
最初はぎこちなかったが、会う回数を重ねる度、少女は少しずつ心を開いていった。
そんなある日、夜兎の少年と会った。
その少年が、自分があの少女の兄だと名乗った。
少女から、私の事を散々聞かされたらしい。
そんな彼と重なるところがあり、よく話が合った。
その少年の名前は_____。
「…!あの人、もしかして...」
「A、どうした、難しい顔して。」
「何かあったアルか?」
「あ、いや、何も。勝負終わったんだ。」
「うん!私が勝ったアル!」
「凄い、神楽ちゃん!」
きっと、星海坊主さんが手加減したんだろう。
やっぱり子供には甘いな、お父さん。
「なんか、思いっきり体動かしたくなったアル。」
「確かにそうだな。これが職業病ってやつか…」
今にも走り出しそうな2人を宥めながら、
私はボーリング場や、バッティングセンターなど、
様々な場所を提案し、手当たり次第行くことになった。
「んーっ!良い汗かいたネ!」
「そうだな!10歳くらい若返った気分だ。」
結局回った数は、軽く7を超えた。
私も休み休み参加したが、もうヘトヘトだ。
それに対しこの2人は、まだピンピンしている。
「今日は楽しかったネ!」
「そうだな、俺も良い息抜きになった。」
「また行きたいですね。」
そしていよいよ、別れの時間____。
いくら危険ではないとはいえ、いざという時、この人がいないと、救えるものも救えない。
名残惜しいけど、最後まで笑顔で送り出そう。
「…じゃあA、神楽、またな。」
「はい。気を付けて下さいね、"お父さん"。」
「パピー、バイバイヨ。」
その時の父の顔は、とても優しい顔だった。
そして、神楽ちゃんと別れ、1人で道を歩く。
「次は、"4人"で。
…拾ってくれてありがとう、神威。」
「どういたしまして。」
返事をされたことなど知らずに、家路につく。
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アルナ(プロフ) - ハニーさん» 返信遅くなってすみません。こちらにもコメントありがとうございます!最近色々なアニメに目移りしておりますが、近藤さん愛だけは健在です! (2019年1月13日 21時) (レス) id: 75328b6a43 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - 近藤さん大好き(*≧∀≦*) (2018年11月11日 9時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - 黒にゃんさん» 遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます。嬉しいお言葉ありがとうございます。私も同意見です笑 最近私情でなかなか書けないのですが、これからも見てやって頂けると幸いです。是非これからも、宜しくお願いします! (2018年9月8日 21時) (レス) id: 5f5aa2a205 (このIDを非表示/違反報告)
黒にゃん - いい話ですね。近藤さんには幸せになってほしいです! (2018年8月31日 7時) (レス) id: 77c8698518 (このIDを非表示/違反報告)
アルナ(プロフ) - 桜華さん» コメントありがとうございます。どの話を選んでも、和んで頂ける様に頑張ってます!これからも作者共々、宜しくお願いします!私も銀魂2観たいなー笑 (2018年8月21日 22時) (レス) id: 5f5aa2a205 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルナ | 作成日時:2018年6月23日 16時