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テヒョンの声を聞きつけたカメラマンが、こちらにカメラを向ける。
まずい、そう思ったジョングクは、咄嗟にAの腕を取り、水の中を駆け出した。
JK「こっちだ！」
プールを出て、Aを引っ張りながら生い茂る葉を掻き分ける。
しばらくすると、背の高い葉に囲まれた小さな休憩スペースが姿を現した。
JK「……ここ、座って」
極力姿を見ないようにしながら、ジョングクは真ん中にあったベンチにAを促す。
「ジョングガ。ちょっと、あっち向いててくれる」
ベンチに座ったAは、そう言ってジョングクが不思議そうに背を向けた後、びしょ濡れになったＴシャツを脱いだ。
そのままＴシャツを捻り、水を絞るA。
物音でAの行為を悟ったジョングクは、緊張気味に時が過ぎるのを待った。
「もういいよ。終わったから」
そう言われ振り返ると、少しだけ水気の消えたＴシャツを身に纏うAがいた。
皺だらけのＴシャツからは、もう体は透けていない。
JK「……なんで。いつもの、アレは？」
ぎこちない動作でベンチに腰掛けながら、ジョングクは尋ねた。
「僕がいつも使ってるサポーター、塩素の強い水に弱いんだ。あれめちゃくちゃ高いし、だから……」
今は身に付けていないんだ、と困ったように言うA。
そんなことはもっと早く言ってくれ。
ジョングクがそう返すと、Aはどこか澄ました顔でこう言った。
「言ったら君達、動揺するだろ？」
――慣れない女の体に。
大事な部分を見られていながら、動揺のひとつも見せずにそう告げたA。
ジョングクは何だか馬鹿にされているような気持ちになって、Aを睨み付ける。
だが先程見たものが脳裏にチラついて、その身体を直視する事はできなかった。
そうしてしばらく沈黙が続く中、ふと周囲の葉がガサガサと動いた。
誰かいるのか、そう思ったジョングクは、咄嗟にAを引き寄せた。
透けていないとはいえ、水で重くなったＴシャツはAの曲線を浮かび上がらせている。
ジョングクに抱きしめられたAは、少しだけ戸惑った様子を見せながらも、大人しく腕の中に収まっていた。
やがて物音は消え、誰も姿を見せる事は無かった。
警戒しつつ、ゆっくりと腕を放すジョングク。
するとAはやはりどこか困ったような顔で、微笑んだ。
「ありがとう、ジョングガ。助かったよ」
――ドキリ、と粟立つ胸。
ジョングクは、その姿からしばし目を離す事ができなかった。
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グミカン(プロフ) - ポンポネッラさん» ポンポネッラさん〜!! 今回もありがとうございます…!! 主人公色々吹っ切れちゃいましたが、そんな彼（彼女）に一体これからメンバーたちはどう思うんでしょうか……!! たぶん作者の趣向的に一筋縄ではいかないと思いますが(笑)、今後も楽しんで頂けるよう頑張ります!! (2019年11月12日 18時) (
レス) id: 0414f38cc7 (このIDを非表示/違反報告)
グミカン(プロフ) - 閔さん» コメントありがとうございます〜!! 最初からお付き合い頂いているということで……!! めちゃくちゃ嬉しいです……!! これからも読んで頂けるよう、更新頑張りますね。。ありがとうございます!! (2019年11月12日 18時) (レス) id: 0414f38cc7 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 続編作成おめでとうございます〜！ おっと……？もしやここにてメンバー達の恋愛感情に少し変化が……？！何だか怪しい展開ですね (wkwk) 今後もドキドキしながら読ませてもらいます。更新頑張ってください！ (2019年11月11日 10時) (レス) id: 96af192ec7 (このIDを非表示/違反報告)
閔(プロフ) - 4章にもなって初めてのコメントですが...今までずっと読ませていただいていました。自分的には1章が出されてすぐ見ていた気もしますが......いてもたってもいられず、コメントしました。すごく魅力的なお話で大好きです！これからも頑張ってください。応援してます！ (2019年11月10日 19時) (レス) id: 61c94025e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：グミカン | 作成日時：2019年11月10日 19時
