看護師さんはあほだった。【となりの坂田。】

あほ２ ページ2

坂「なぁ、坂井さんは何の仕事してる人なん？」








さっきからこの調子で質問攻めをされている。









「普通のOLです...」









坂「OLさんか！センラと一緒やな！」









「センラさん？」






誰だ？センラさんとやら…







坂「あぁ、気にせんといて！友達、いや、それ以上やな」









いったいどんな関係なの？！＊BLではございません









てか、





私ばかり質問に答えるのもなんだか悔しいから







坂田さんに色々質問返しを、してみることにした。









「坂田さんはおいくつなんですか？」









坂「俺？26−！」









「えっ...！年上...」








坂「そうやで！さすがの俺でも年上にタメ口きかんわw」








そうだよね…







坂「坂井さんは２４やろ？」







「そうですそうです、」


「ってなんで私の年齢知ってるんですか！」







坂「なんでって...
カルテに全部書いてあんねんもん！
だから、坂井さんのカラダのこと
ぜーんぶ知ってんねんで...?」






職権乱用！！









「体をカタカナにすると誤解が生まれます！！」









坂「別に変な意味ちゃうし！健康状態のことや！」








「知ってますから...！で、いつまでいる気ですか、
こんなところで油売ってないでさっさと
お仕事戻ればいいじゃないですか。」





ぷいっと坂田さんから目をそらし、




窓の外を眺めた。





もう出て行くだろうと思いきや、






坂田さんはめげずにベッド脇の椅子に座った。






坂「だって俺、
坂井さんしか患者さんもってへんし。」



坂「ここ看護師の数足りすぎてて
仕事あんま来ないから楽なんよ。」




へぇ、今の世の中には珍しいケース...





「そうなんですか。」



坂「だから坂井さんかまってー！」






本気かどうかはわからないけど







坂田さんがいきなり両手を広げ、






抱き着こうとしてきた。







「やだ。」





頬を膨らませて布団で口元を隠した。





すると坂田さんはぴたっと動きを止め





自分の両手で顔を隠した。





坂「まって、なにそのかわいい反応」




いや、今のあなたのほうが




数100倍かわいいことしてますよ。




「坂田さんのほうがかわいいですよ」




坂「うれしくねー！かっこいいがいい！」





「機会があったら。」




坂「何の機会やねん！」

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