＊ガルシルドの据 ページ4
＊
ﾋﾟﾋﾟｯｰ!!!!
１対０で後半が始まると、ガルシルドはピッチの中のA立ちに向かって声を荒らげた。
ガル「お前達は私の為だけに勝てばいいのだ！！A、お前は強さだけを求めておればいい、弱いお前など価値がないのだ！！」
A「.......！！.......はぁぁぁ！！」
アラヤ「なんてことをっ！」
ガルシルドの言葉に反応し、さらに強靭なプレーをするA。前半でシュートを何度も打ち、かなり負担を掛けていたAの体は傷だらけで、もうすでにボロボロだった。
虎「このままじゃAさんがっ！！」
本当にこのままでは体がどうにかなってしまう。
なんとしても止めないといけないのに、強化されたAの前では誰も歯が立たない。
「はぁぁあっ！！！！」
再びゴール前に立ち、シュートを放とうとするA。
鬼「やめろっ！そんな体でシュートを打ったら！！」
頼む、戻ってくれ、Aっ、
フィ「やめろおおぉぉっ！！！！」
思わず目を瞑った。しかし空気を裂く音は少しも聞こえない。恐る恐る目を開けると、俺は息を飲んだ。
「はぁぁっ.......ぁあ.......う、あ.......」
＿Aが、顔を歪ませながら泣いていた。
＊
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作者名：鈴神 | 作成日時：2020年6月11日 9時
