＊大好きだった両親 ページ12
＊
「貴方が、円堂大介さんだったんですね。」
アラヤ「ようやく会えたな、A。」
フィディオの腕の中で横たわるあたしにあわせて、大介さんは屈んで優しい目で見下ろした。
「両親からお話は聞いていました。両親をガルシルドから守ろうとしたことも。......ありがとうございました。」
朦朧とする意識でそう伝えると、大介さんはそっとあたしの頭を撫でた。その手つきは、いつかの父親のようで視界が霞む。
「お前さんの両親は強く優しい立派な奴らじゃった。そしてお前さんも同じ目をしておる。二人にそっくりじゃ。間違いなく、二人の子じゃ。」
「ありがとう、ございますっ、」
温かな涙が頬を伝っていく。
パパ、ママ、ようやく終わったよ。
そして、ずっと言いたかったことをフィディオに伝える。
「フィディオ、あたしね、全部思い出したの。
あたし、小さい頃からずっとフィディオが好きだった。」
「結婚の約束までしてたんだよ」なんて泣きながら笑いかければ、泣きそうな顔で微笑むフィディオ。
「俺もだよ。俺も早く伝えたかったんだ。」
涙で濡れる瞼を優しく指でなぞられ、幸福感に包まれる。
「好きだ、A。今も昔も、ずっとずっと。」
「ふふ、ばぁか。あたしも.......」
あぁ、だめだ。「大好きだよ。」って言いたいのに
意識が、薄れてゆく。
体の感覚がなくなっていく。
フィ「......A？Aっ！！」
必死に名前を呼ぶフィディオの腕の中で、あたしは意識を失った。
＊
なかなか更新できなくてごめんなさい(＞＜)
学校始まっちゃって忙しい毎日です。
あぁっフィディオを愛でる時間が欲しいッ！！(
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作者名：鈴神 | 作成日時：2020年6月11日 9時
