25 ページ27
在りし日の誓いを思い出していたおれの元に、ベポたちの焦った声が聞こえてくる。
「ヤベェな………病気のこととか、なんか言ってなかったか?」
「え?えっと………そう言われると、なんか言ってたような………」
「ほんとか!?なんて言ってた!?」
矢継ぎ早に問う2人を前に、眉間にシワを寄せて考え込むベポ。記憶の糸を手繰り寄せるように思案した後、ゆっくりと口を開く。
「うーん………確か、白い鉛がどうとか………あと、ホワイトモンスター?とか言ってた気がする………」
「!?」
_______“うわああ!!ホワイトモンスターだーー!”
_______“誰か来てくれーー!!「白い町」の生き残りだーー!”
_______“キャーー!!
「………っ」
その言葉を聞いた瞬間、心臓が強く脈を打つ。忌まわしい記憶がいくつも脳裏をかすめ、鬼哭を握る手に力が入った。
そんなおれの様子に気づかず、3人はベポの言葉にそろって首をかしげる。
「ホワイトモンスター………?なんだそれ」
「さあ………白って言ったら、ベポぐらいしか思いつかねェけど」
「え、おれ?」
「………違う」
「「
その言葉が持つ意味は………そんなんじゃねェ。
「え!?ちょ!」
おれはすぐさまそいつの側に膝をつき、勢いに任せて袖を捲る。ベポたちの驚いた顔が視界に写るが、そんなことを気にしてる余裕はおれにはない。
服の下に隠された腕が顕になり、日の光に照らされる。その肌に浮かぶ痣を見て、おれの予想は確信へと変わった。
「っ、間違いねェ………珀鉛病だ………!」
当たってほしくないと思うものほど、現実に起こっちまう。そいつの細い腕には、ずいぶん昔に見慣れていた白い痣がいくつも浮かんでいた。
「は、珀鉛病!?」
「それって、
事の重大さに気づいたコイツらも一斉に騒ぎ始める。
珀鉛病はおれの故郷、フレバンスで暮らす人間が主に発症する病気だ。10年前、この病気のせいで国は滅び、おれだけが生き残った。
珀鉛病は勝手に治る病気じゃない。最終的におれはオペオペの実の能力を使って、なんとか治療することに成功した。
だからもう、珀鉛病は
………じゃあ一体、コイツは誰だ?
1089人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うさこ - 続き楽しみです (11月2日 4時) (レス) @page29 id: acedfd8679 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか?出来れば、トラファルガーローオチでお願いします🥺続き待ってます。頑張って下さいね。 (8月20日 2時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
カリリン - もう、書いていただけないのでしょうかぁ… (2023年5月1日 19時) (レス) @page29 id: d3adcc0fb3 (このIDを非表示/違反報告)
*Noah*(プロフ) - ついに夢主を認識しましたか!キャプテンがこの後どうするのか、夢主ちゃんとどうなるのかすごく気になります!大変だとは思いますが、頑張ってください。応援してます!! (2023年1月17日 17時) (レス) @page28 id: aaa7af5a28 (このIDを非表示/違反報告)
りりあさん。 - あ“あ”あ“あ”あ“続きまってますううう!!!!!!! (2022年11月15日 21時) (レス) @page25 id: 60176f6c78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:チャシャ猫 | 作成日時:2021年8月23日 0時