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A side
左手で子どもの肩を抱き寄せ、右手に持つ剣で相手の剣を受け止めた。甲高い音を立てて剣と剣がぶつかる。
『………女子どもに手ェ出しちゃいけないよ』
急に現れた私を見て驚きを隠せない海賊たち。腕の中にいる男の子も、涙を浮かべながら大きな瞳で私を見上げている。
「な………っ！誰だてめェ！！」
『あいにく、キミらに名乗る名前はないよ、っと！』
「がっ！！」
剣を弾くと同時に相手の腹に蹴りを入れ、その反動で後ろに飛ぶ。小さな身体を抱え直して顔を覗き込めば少しは落ち着いた様子の少年。
『怖かったね、坊や。怪我はない？』
「うん………っ、お姉ちゃん、ありがとう………」
震えながらポロポロと涙をこぼす背中を私は一定のリズムで叩く。小さな手が私の服を掴んで離さない。
「クソ………調子に乗りやがって！！」
蹴り飛ばされた海賊が怒りに剣を震わせ、こちらに突進してくる。
まあでも、衝動に身を任せた攻撃ほど避けやすいものはない。もちろん、強い相手なら話は別だけど。
「がはっ！！」
男の子を抱えたまま跳躍して海賊の頭上を通り越し、女の子の腕を無理やり掴む海賊に回し蹴りをお見舞いした。
『よっと………キミ、大丈夫？』
「っ………はい！ありがとうございます………！」
『よかった。じゃ、この子お願いするね。坊や、このお姉さんと一緒に逃げるんだよ。いい？』
「うん………っ、わかった」
男の子を彼女に託し、他の人たちと共にこの場から逃がす。これでもう巻き込まれることはないでしょ。
「フザけた格好しやがって………おれたちが誰だか知ってんのか！？」
「女1人で敵う相手じゃねェぞ！！」
『知らないし興味もない。それに、女1人にやられる海賊なんて、たかが知れてるでしょ』
「っ、てめェ！！ぶっ殺してやる！！」
複数の殺気に囲まれるけど数で群れる相手は大して強くない。それに、この場にいるのはせいぜい5人。
大丈夫、まったく問題ない。
「死ね！！」
左右から挟み込む形で海賊が襲ってくる。視界の端にそれぞれの剣が鈍く光った。
ギリギリまで相手を近づかせ、寸前でまた上に飛ぶ。2つの剣は空を切り、その勢いで海賊たちは互いに頭をぶつけて気絶した。
正直、これくらいで気絶するとは思わなかったけど………まあ、余計な手間が省けたから良しとしよう。
『さて………あと3人』
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うさこ - 続き楽しみです (11月2日 4時) (
レス) @page29 id: acedfd8679 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？出来れば、トラファルガーローオチでお願いします🥺続き待ってます。頑張って下さいね。 (8月20日 2時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
カリリン - もう、書いていただけないのでしょうかぁ… (2023年5月1日 19時) (レス) @page29 id: d3adcc0fb3 (このIDを非表示/違反報告)
*Noah*(プロフ) - ついに夢主を認識しましたか！キャプテンがこの後どうするのか、夢主ちゃんとどうなるのかすごく気になります！大変だとは思いますが、頑張ってください。応援してます！！ (2023年1月17日 17時) (レス) @page28 id: aaa7af5a28 (このIDを非表示/違反報告)
りりあさん。 - あ“あ”あ“あ”あ“続きまってますううう！！！！！！！ (2022年11月15日 21時) (レス) @page25 id: 60176f6c78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チャシャ猫 | 作成日時：2021年8月23日 0時
