45 オカズ ページ5
険悪な雰囲気。
まぁまぁ、って智君が翔の前にビールを置いた。
「Aちゃんには仕事として俺の身の回りのことしてもらうことになってんの」
「はぁ！？」
「飯作ってもらったりとかぁ。創作活動に集中できる環境作り」
「……マジで言ってんの」
「嘘付いてどうすんの」
翔が睨みを利かせても、智君には全く効いている様子はない。
睨まれてないけど私ですら怖いのに。
智君って大物だな…
「…智君、昔Aのこと好きだったよな」
「んふ、そうだっけ？」
「とぼけんなよ。小学生ん時Aにバレンタインもらって食べずに大事に取っといてカビさせてたのはどこのどいつだ」
「知ってんの？恥ずかしい」
……なんだかすごい告白をされている気がする。
小学生の時？
そうだったの？
しかも食べずに取っておいた？
智君にあげたのって確か、翔にもあげてるはずだから4年生……？
「淡い恋心じゃん」
「中学ん時もAの胸みて"でけぇ"っつってたの知ってんだからな！」
「はぁ！？」
「ちょっと翔ちゃん、Aちゃんの前でそれはダメだって」
「Aの前だから言わせてもらう、Aをオカズにしてるっつってたよな!?」
「おっ、」
……オカズ……。
ちょっと待ってよ。
なんで私の前でそんなこと言うのよ。
ていうか中学生のころの話でしょ？
……私どういう反応すれば正解なの。
『多感な時期だから仕方ないよね』
『信じられない！』
『恥ずかしいけど……ありがとう』
「……」
どれもこれもその先を考えると有り得ない。
そもそもそんな昔の話を今されたって。
「翔ちゃんだって人のこと言えないでしょ」
「はぁ？」
「Aちゃんのこと好きだったじゃん。オカズにしてないわけないよね」
「俺はいいんだよ、Aは俺のだし！」
「違うよ、Aちゃんは翔ちゃんのじゃない。全然相手にされてなかったじゃん」
「うるせぇな。俺は純粋な恋心があってオカズにしてたんだよ！なにも咎められるようなことはない！」
「俺だって、」
「、ううんっ！」
かなり大きめの咳払いをしてやった。
ふたりの視線がこちらに向いたのを確認して、ゆっくり深呼吸。
「……中学生のころの話でしょ。流石に時効だけど、そんなに言われると気分がいいものではない」
「……」
不服そうに唇を尖らせる翔と、申し訳無さそうな智君。
「今の話ではないんだし、もうこの話はやめよう」
*
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やっち(プロフ) - 終わったのですか？続きはないのでしょうか？ (2022年11月24日 7時) (
レス) @page19 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
ねこねこ - 毎日更新楽しみに待ってます！他の作品もあり忙しいと思いますが、こちら側の更新も頑張ってください！ (2020年3月30日 20時) (レス) id: 48a344ee55 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ことさん» ことさん、こんばんは！楽しんでいただいてるようで嬉しいです(o^^o)智君、いい具合にかき乱してくれてます(笑)続きも頑張ります！ (2020年2月28日 20時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
こと - コメント失礼します！いつも楽しく読ませてもらってます！智くんに邪魔されながらははも翔くんとくっついて欲しいです (2020年2月26日 23時) (レス) id: b54b8431a8 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - みかぽさん» みかぽさん、こんにちは！智君にかき乱されたい欲がどうしても出てきてしまう作者です(笑)翔君は余裕そうなのよりガンガンいってほしくていつもとちょっと違う雰囲気にしてます(o^^o)続きも楽しんで書いていこうと思います♪ (2020年2月20日 16時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2020年2月16日 0時
