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意地悪な態度をとってみたら、あからさまに頭を垂れてうなだれてる。
湯船に鼻が着きそう。
唇も尖らせてるから付いちゃいそう。
「嫌じゃないよ？」
「…前の家のがいい？」
「そうじゃないけど……でも思い入れはあるし」
「……」
「社会人になってからずっと暮らしてきた家だし、思い出は詰まってる」
「……今元彼んこと思い出した？」
「、そんなわけないじゃない」
「なんで？」
そんなこと純粋に質問してくるってある？
「…だってもう智のことで頭いっぱいだし、思い出す隙間がないっていうか…」
「えっ」
あからさまに口がゆるんだ。
しかもプレイリードッグみたいに急にこっちを向くから、かわいさ倍増。
なにこの生き物！
「……可愛すぎるし」
「へ？」
「智って無自覚でやってる？すんごいかわいいよ」
「……嬉しくねぇ」
「誉め言葉」
そう聞いて、少し考え込んだ後に"じゃあいいか"ってへにゃって笑った。
「……じゃあ、Aの気が済んだら引っ越して来てくれる？」
「うん」
「したらずっとAと一緒だ」
「うん(笑)」
「Aがうちの会社来てくれたら最高なのになぁ」
「なにそれ(笑)」
「ひとり事務の人雇おうかってみんなと話してんの。Aなら最高じゃん」
「それ、かなりの公私混同だよ」
「そう？」
「そこまで一緒にいたら嫌になるかもよ？それにみんなもやり辛いでしょ、社長の彼女とか……」
「んふ。すぐ奥さんだしね」
「っ、」
智が嬉しそうに笑う。
すぐ奥さんとか……
智は喜ばせ上手だな、ドキドキが止まらないよ。
「…A、そろそろのぼせない？」
「そうだね、そろそろ出ようかな」
「んふ。俺も一緒に出よ」
ニヤニヤしながら私の手を握って恋人つなぎをした…瞬間。
「……、、あれ、指輪がないっ」
急に目をくりくりさせて握った手を湯船から出した。
「あ、、うん。お風呂入る前に取ったから」
「取った…？」
眉をしかめて難しい顔をしてる。
「……なんで…」
「だって変色しちゃうでしょ？」
「へ？」
「汚したくなかったから取っておいたの」
ちゃんと机の上にあるよ、って言ったら、ほっとしたように"よかった"って呟いた。
「やっぱ嫌んなったんかと思った」
「、そんなわけないよ！」
「んふ、すげぇ声」
「へ、」
「そこまでムキんなるくらい大切にしてくれてるって事ね」
私の頭にポンポンと手を乗っけて、一瞬触れるだけのキスをした。
*
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さゆ(プロフ) - こんにちは。とっても素敵なお話をありがとうございました(*´∀｀)何回読んでもぐっときます！妬いてるのも独占欲強いのもかわいい。まっすぐな智くんが素敵すぎです。また、智くんで書いてほしいなぁ。楽しみにしてます。 (2020年3月5日 12時) (
レス) id: b39ec88e32 (このIDを非表示/違反報告)
智恵里(プロフ) - うわぁーん(。´Д⊂)素敵すぎます！！幸せになってくれて良かった！！ (2019年11月18日 20時) (レス) id: 82290003ef (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - さぼてんさん» さぼてんさん、こんにちは！無事完結しました！次のお話もお付き合いいただけると嬉しいです♪ (2019年11月18日 11時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ともさん» ともさん、こんにちは！楽しんでいただけたようでよかったです(*^_^*)コメントありがとうございます！ (2019年11月18日 11時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ていくさん» ていくさん、こんにちは！お話、最後までお付き合いいただき、楽しんでいただけたようでよかったです(*^_^*)ニノのお話読みたいと言ってくれる方がいてよかった(笑)一歩踏み出す勇気が出ました(*^_^*)いつもありがとうございます！ (2019年11月18日 11時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2019年9月7日 0時
