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"おいしー！"、"んふふ"ってやりとりを何度もした。
ご飯がおいしすぎてほっぺが落ちそう。
そんな私を見て、智がさっきから微笑んでいる。
ほんと、ただただそういう図。
ビールも飲んで、ほろ酔いというか結構酔って。
でも気持ちいいくらい。
気持ち悪くなってないから適度に酔えた感じ。
きもちいい。
食事が終わり仲居さんに食器を下げてもらい、布団をどうするかという話になった。
普通はお風呂に入ってる間に敷いて貰うんだよね？
「先敷いてもらう？」
「先って？」
「普通お風呂入ってる間に敷いて貰うでしょ？でもまだお酒ぬけないと危ないし」
私が言うと、女将さんが丁寧に話してくれる。
「こちらのお部屋は露天風呂が付いておりますので、寛いでいただいてからお風呂をお楽しみいただけますよ」
「、え？露天風呂？」
「ん。露天風呂付いてる」
、えー！知らなかった！
部屋に露天風呂！？
慌ててベランダの方に向かう。
……ほんとだ。まあるい露天風呂。
外から丸見え……と思うけど、外は森だ。
でもすごい！お部屋に露天風呂、初めてだ！
感動して外を眺めていると、布団はすぐに敷いてくれることになったらしい。
……これじゃあまるで、今から私たちが愛し合う場所を女将さんが作ってくれてるみたいじゃないか。
「ごゆっくりお過ごしくださいませ」
何かありましたらフロントに、と言い残し、女将さんが部屋を出ていく。
「Aー」
「…なに」
「風呂入りたいの？」
ずっと露天風呂のある窓に張り付いて背を向ける私を、智が笑う。
「今入ったら危ないよ」
「んふ、だよね」
「でもお部屋に露天風呂なんてすごい」
「そ？来たことない？」
「ない」
「んふ、よかった」
振り向くと、追加で頼んだビールを片手に頬を赤くしながらこっちを見てる。
……ちょっと目が据わってる。
「……智はあるの？」
「んえ、……ない」
……うそだ。
なに、今の間。
「嘘付かなくていいよ」
「ないもん」
「じゃあ何でこんなとこ知ってるの」
「それは翔ちゃんに聞いてよ」
「、」
…そっか。ここを取ってくれたのは櫻井さんだった。
「…そうだね、ごめん」
「んーん。つーか早く露天風呂入りてぇな」
ご機嫌にニコニコしながら、チョイチョイって私を手招きした。
何となく恥ずかしくて距離を取ってたんだけど……
だって部屋に露天風呂なんて、そういうことするためっていうか。
そう思われても仕方のないシチュエーション…。
*
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さゆ(プロフ) - こんにちは。とっても素敵なお話をありがとうございました(*´∀｀)何回読んでもぐっときます！妬いてるのも独占欲強いのもかわいい。まっすぐな智くんが素敵すぎです。また、智くんで書いてほしいなぁ。楽しみにしてます。 (2020年3月5日 12時) (
レス) id: b39ec88e32 (このIDを非表示/違反報告)
智恵里(プロフ) - うわぁーん(。´Д⊂)素敵すぎます！！幸せになってくれて良かった！！ (2019年11月18日 20時) (レス) id: 82290003ef (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - さぼてんさん» さぼてんさん、こんにちは！無事完結しました！次のお話もお付き合いいただけると嬉しいです♪ (2019年11月18日 11時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ともさん» ともさん、こんにちは！楽しんでいただけたようでよかったです(*^_^*)コメントありがとうございます！ (2019年11月18日 11時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ(プロフ) - ていくさん» ていくさん、こんにちは！お話、最後までお付き合いいただき、楽しんでいただけたようでよかったです(*^_^*)ニノのお話読みたいと言ってくれる方がいてよかった(笑)一歩踏み出す勇気が出ました(*^_^*)いつもありがとうございます！ (2019年11月18日 11時) (レス) id: 2a9d2935f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさこ
| 作成日時：2019年9月7日 0時
