輝く3つの影【2】

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nb「ほぉら、蓮。お家着いたぞ〜」

ウチの蓮は珍しく産まれて間もなく目が開いた。まぁ、開いてるって言っても何も見えないらしいんだけどね。でも、目が合うとキャッと笑ってくれる。

そして今日は退院して蓮の初めての家、実家となる場所に帰ってきた。

nb「はー、ただいまー！」

久しぶりの家の匂い、心地よくて大声で叫んでしまった。

mg「ふぇ、」
dt「翔太、蓮泣きそうだよ」
nb「え？あ、蓮！ゴメン、大声出しちゃったな」

腕を上下に揺らして泣きそうな蓮を宥めると何とか泣かずに済んだ。そして俺を置いて靴を脱いでズンズンリビングへと向かう涼太。
…置いてくな、バカ。

nb「蓮、取り敢えずねんねのベッド行こうな」

俺も涼太に着いてってリビングへと向かう。
蓮のベッドはリビングと寝室に1ずつ置いてある。

nb「…」
dt「どうしたの？翔太。突っ立って」
nb「これ」
dt「ん？あぁ、素敵でしょ」

いや、蓮のことを寝かせようとベビーベッドのとこまで行くじゃん？俺、掛け布団買い忘れたから涼太に暇があったら買っといてってお願いしたんだよ。そしたら驚き。掛け布団、バラ柄。赤ん坊に、バラ柄。

涼太のセンス…。

nb「蓮、ゴメンな…。掛け布団、バラ柄なの許して」
dt「素敵でしょ？」
nb「ゴメンな…、バラ柄で」
dt「素敵でしょ(怒)」

赤ん坊にバラ柄は早ぇよ、なんて想いながら蓮を寝かせて掛け布団をかけた。

nb「超疲れたー、もう子供産みたくない」
dt「はは、俺は2人目欲しいよ？」
nb「ちょ、涼太っ///」

寝てる蓮を見つめてボソッと呟いたのにそれを聞き逃さなかった地獄耳の涼太。
スルリと俺の腰を撫でて耳元でその甘い声で囁いた。

nb「しねぇよ？しちゃダメって書いてあったもん」
dt「分かってるよ(笑)翔太、そんなことよりおいで」
nb「んー？」

俺から離れた涼太は両手を広げてニコニコ顔で俺を見つめてた。そこに遠慮無く飛び込むとギュウって抱き締めてくれる。

nb「涼太が抱き締めてくれると安心する」
dt「珍しいじゃん。照が抱き締めた方がいいって言ってたからね」
nb「…俺の感動を返せ」

いつもは煩いくらいキザなのにこういうときにすっとこどっこいな部分を出されると可愛いって思ってしまう。

dt「翔太、ありがとう。蓮を産んでくれて」
nb「ん…」
dt「愛してるよ、絶対に翔太も蓮も守るし幸せにする」
nb「涼太」

俺から離れた涼太は俺の頬を添えてチュッと可愛くキスをくれた。



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