輝く3つの影【2】

君の幸せ 4 ページ1

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fk「ラウ探しに行ってくる」
iw「蓮くんが連れてきてくれるから一緒に待とう」
nb「メールしといた、今から帰るってさ」
fk「外で待つ、」
iw「ふっか！」

掴まれた照の手を振りほどいて足早に玄関の外に出ると照も着いてきた。
ピューピュー冷たい風が吹いて、そういえばラウ、Yシャツ1枚で出てったよね、寒くないかな。

…ブランケット取りに行こう。

慌ただしくサンダルを脱いでブランケットを取りに戻った。
その光景を玄関の壁に凭れながら見てた翔太が“どこまで親バカなんだよ”と笑ってたけど今はラウが寒くて風邪引かないか、それだけが心配で。

また大人しく玄関の外で待つと奥の方から蓮くんと手を繋ぎながら鼻をグスグス鳴らすラウの姿が。
…あれ、ラウブレザー羽織ってる。隣の蓮くんがYシャツだけになってた、そういうことか。
何だ、おれが心配する必要ないくらい愛されてるじゃない。

おれの前までくるとそのまま立ち止まってしまった。

rn「ラウ、大丈夫だよ」

そう言ってポンポンとラウの頭を撫でた。
おれよりラウのこと分かってる気がして悔しい…。

ru「ママ、ごめんなさい…。でもぼく、蓮くんと一緒がいい…」
fk「ん、わかったよ。ごめんね、ラウ」

なかなかこっちに来ないラウをおれから迎えに行ってブランケットを後ろから掛けてあげてそのまま抱き締めた。恐る恐る背中に廻る腕が愛しくて、ギュウっと力を込めた。

fk「ラウ、幸せになるんだよ。」
iw「蓮くんになんかされたらパパに言えよ？」

nb「ウチの蓮がなんかするわけねぇだろ」
dt「翔太、今素敵な時間なんだから少し黙ってようね」
nb「…」

iw「ラウール」
ru「なぁに」
iw「その健全な付き合いをな！そういうコトは、高校卒業してからだからな？」
ru「？！///」
rn「ちょ、おじさん！やめてよ！」

照のせいでさっきまでの雰囲気はぶち壊されてしまった。でも、ラウが笑ってるからいいかな。
ラウは取り敢えず照に任せて。

fk「蓮くん」
rn「は、はい」
fk「ラウ泣かせたらどうなるか分かってるね？」

ニヤニヤしながら蓮くんの首元に人差し指を持っていきそのまま線をなぞるように撫でた。

rn「ぇっ…」
fk「なんてねー！」
ru「ママ！蓮くんに触んないで！」

横から出てきた愛息子が蓮くんをギュッと抱き締めてこれはこれは可愛く睨みつける。

fk「なんもしてないよー、さっ！鍋食べよ！」

君なりの幸せを見つけたならおれは心から君の幸せを願うよ。



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