JUMPに癒し系女子がいる件。part 3 (ページ12)

今日:10 hit、昨日:29 hit、合計:77,952 hit

3 ページ12

Aside

涼「……A、」

ちょっと真剣な声が聞こえたから、私もちょっとドキッとして、マグカップを置いて涼介の方を見た。

涼「俺さ………俺、ね、」

うん、と頷いた私を真っ直ぐな目で見た涼介。

涼「好き、です」

「……え？」

思わず聞き返してしまった。

涼介が、私のことを、好き？

涼「ずっと、前から」

涼「俺と、付き合ってくれませんか、」

テーブルの上に置いてある私の両手をそっと握って、涼介は言った。

涼「……ちょ、何で泣くの、

あぁ、ごめん、A、ごめんね」

思わず泣いていた私を見て、涼介は慌てたように謝った。

私は、違う、と首を横に振った。

「ちが、まさか、涼介が、私を……好き、とか、そんな、」

あぁ、何で言えないんだろ、

私も涼介が好きだよって、早く伝えたいのに。

頭が追いつかなくて、なかなか言えない。

涼「俺と、付き合ってくれる？」

もう一度、聞いてきた涼介。

私は、声を出したらまた変なこと言いそうだから、必死に首を縦に振った。

涼「え……まじで？

ねぇ、A？

ちゃんと、Aの言葉で聞かせて？」

向かいに座ってた涼介が、私の隣に移動して、私の頬に流れる涙をそっと拭った。

「私……私も、涼介が、好きです、

私で良ければ、よろしくお願いします……っ、」

その言葉を聞いた涼介は、ふふっ、と嬉しそうに笑って、

涼「やっとだよ……やっと伝わった、」

そう言って、私を涼介の方にぐっと引き寄せた。

涼介にしがみつくようにして泣く私に、

涼「もう泣くなって(笑)」

そう言って、小さい子をあやすように、ポンポン、と背中を叩いてくれた。

松川A……山田涼介の、彼女になりました。