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次の日、小瀧くんを呼び出す
「これ、奨学金の書類」
「…いいから。俺卒業したら働くから」
「いつまで強がるん？若いうちは素直が1番やで。これ見といてな？」
「…ありがとう」
いつもクールでふざけてばかりの小瀧くんの声が震え大事そうに書類を受け取る
「もう、そんなに我慢しとったならもっと前から相談してや」
「センセ……、キスしてい？」
「ダメに決まっとるやろ」
「じゃあ」って私をハグした
それから小瀧くんは奨学金制度を利用して
専門学校に行くことになった
それからはホンマに短かった
桜の舞う季節
彼の手には卒業証書
ついさっきまで行われていた卒業式は感動に包まれ
校庭では卒業生たちが騒いでる
「センセ、学校辞めるの？」
「…辞めるも何も退職届まだ返してもらってないで」
「うん。」
「辞めへんよ。辞めへん。やから返して」
「辞めへんの！？」
「うん。小瀧くんみたいなダメな生徒を救わなきゃね」
「俺ダメやないし。ハイこれ」
ポケットから退職届をだし私に渡す
「…うん。」
私は受け取った退職届をその場で破り捨てた
「うーわ、残酷」
「スッキリしたわ」
「ふふ、じゃあ俺が逢いに来てもいるって事ね」
「まぁ来なくてええけど、そうやな。」
「また家行くな」
「一生来ないで。次来たら引っ越す」
「ひっどいな〜、俺もう卒業したんやで？」
「ダメ。小瀧くんと付き合ったらそれこそ教師なんてしてられなくなる」
「…分かった」
そう言って彼は私にキスを落とす
2人の間を心地よい風が吹き抜け
校庭から聞こえていた雑音は何も聞こえない
2人だけの時間
「…2回目、貰っちゃった」
「うっさい」
って彼にデコピンをする
「うっわ、暴力暴力」
「ちゃうわ、もう卒業したんやろ？」
「俺、先生がいいって言うまで告白し続けるから」
「今日が1回目。
先生、いやAさん。俺と付き合ってください」
「嫌です。」
「なんでや！！」
「当たり前やろ！私は教師で貴方は生徒！」
2人で笑い合う
私今幸せかも
「望〜！写真撮ろ〜！！」
校庭から呼ばれた声に反応して彼は返事をする
「じゃあ先生。また。もっと大人になったらまた来るからな」
そう言って最後まで爽やかに彼は教室を出ていった
「待ってるで…」
彼の後ろ姿を見ながらそう呟いていた
fin.
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raf.(プロフ) - あいのすけさん» コメントありがとうございます。最新話更新致しました。これからもよろしくお願いします。 (2020年1月20日 22時) (
レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
あいのすけ(プロフ) - すごくほっこりしました、素敵な作品ですね！応援してます、更新頑張ってください！ (2019年12月5日 1時) (レス) id: f10e75a825 (このIDを非表示/違反報告)
raf.(プロフ) - 涼子さん» コメントありがとうございます！現在絶賛執筆中ですので少々お待ちください！これからもよろしくお願いします。 (2019年10月16日 8時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - 流星君、すっごく良かったです！照史君の作品も楽しみにしています！頑張って下さい。応援しています！ (2019年10月15日 10時) (レス) id: 1a62da02fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raf.
| 作成日時：2019年10月14日 22時
