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「よし、出来た!」


迷うことなく料理を作り上げた小瀧くん



「美味しそう」って言葉が漏れるくらいいい出来






「男みたいな冷蔵庫の中身やな」

「あんま見んといて。帰って寝るだけやもん。教師って忙しいんやで?」

「…ふふ、知ってた。てか美味いやろ?」

「おん。私より美味しいかも」


って、違和感なく会話してる私





ふと、素に戻ってこの状況を冷静に考える


「え?なんでおるん?帰って」

「はぁ?もう無理やし。電車ない」

「いやあるからある。まだ8時やで?昨日だって帰ってないんやから家族心配するやろ?」

「…親帰って来おへんから大丈夫」


どこか寂しい顔をする小瀧くん




「ここの方が楽しい」なんてそんな目で言って来おへんで…

「帰れ」なんて言えへんくなるやろ







「あーお腹いっぱい。俺が作ったからセンセが片付けてな?」

「…最後までやって〜」


何年か前に同居してた彼氏との会話を思い出す






「どしたん?」


私の顔色の変化にすぐ気づいて声掛けてくる感じ、凄い似てる





「いやなんでもないで。はよ片付けして」

「ふふ、何やねん。もう俺の事拒否しないんやね」



私に懐いてる犬のように

彼の綺麗で真っ直ぐな瞳を向けてしっぽが見える気がする






「終わったで!」ってホンマに隅の隅まで綺麗になったキッチン



「ありがとう」

「じゃあさ、ご褒美ちょうだい」


ってニコって笑う小悪魔





「…勉強教えて欲しいん?」

「は、!なわけないやろ!ハグでもキスでもいいけど?」

「…なんで?絶対いや。私は教師で貴方は生徒やで?」

「関係ないやろ?年齢も社会的な関係性も、俺の好きって気持ちには」



あまりに真っ直ぐな彼に言葉を失う







「なぁ、俺本気やで」って私の手をつかんでキスをした





「…っ、!はぁ??」

「嫌だった?なら謝るけど」



「…いや」









なんて私の体は正直かもしれへん









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raf.(プロフ) - あいのすけさん» コメントありがとうございます。最新話更新致しました。これからもよろしくお願いします。 (2020年1月20日 22時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
あいのすけ(プロフ) - すごくほっこりしました、素敵な作品ですね!応援してます、更新頑張ってください! (2019年12月5日 1時) (レス) id: f10e75a825 (このIDを非表示/違反報告)
raf.(プロフ) - 涼子さん» コメントありがとうございます!現在絶賛執筆中ですので少々お待ちください!これからもよろしくお願いします。 (2019年10月16日 8時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - 流星君、すっごく良かったです!照史君の作品も楽しみにしています!頑張って下さい。応援しています! (2019年10月15日 10時) (レス) id: 1a62da02fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:raf. | 作成日時:2019年10月14日 22時

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