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そんな高校生活も半ばを迎え


もうすぐ待ちに待った夏休み





バイトで貯めたお金で浴衣も買ったし準備万端


LINEとかで連絡はしてるけどいざ会うのは結構恥ずかしい




お正月にチョロっと挨拶しただけで去年の花火大会は雨で中止になったから


実質ちゃんと会って話すのは約2年ぶり?





そんなこと考えると益々緊張する


花火大会の日が近づいてカレンダーに赤丸なんかしちゃって

私何ちょっと可愛いことしてるねんってふふって笑ってみたりして


花火大会が楽しみで仕方がなかった







「あ、トモ帰ってきたみたいね」

オカンそう言って思わずお茶をこぼした



「あーもー!何してるん?」

タオルで床を拭きながら頭の中は既にトモでいっぱい






私の夏休みは1ヶ月くらいあるってのにトモは1週間しかないんやって

その1週間を帰省にあててこっちに戻ってくる


花火大会はトモが帰省する期間の最終日






トモが隣にいる期間は私もトモのために予定入れてない

これはトモには内緒なんやけどね





部屋に行っていつも閉めてたカーテンを久しぶりに開ける

トモの影が見えて懐かしくてどこかホッとする




((コンコン


と窓が叩かれ開けるとそこには




「…トモ」


「久しぶり」


ちょっと照れて彼から目をそらす






「なんか…変わったね」


「…う、うん」



トモは何も変わってなかった


変わったところといえばカッコよくなったくらい


あんなに可愛かったのになんて少し寂しく思った







「夏休みなんかした?」


「…まだ始まったばかりやからな……」


「そっか。なぁ、ちょっと散歩せえへん?」


「…え、う、うん」




支度をして家を出る

2人で自転車に乗ってトモの進む方へ走る





「この感じ久しぶりやな」


「うん!」



風が気持ちいい


夕日に照らされるトモの笑顔が輝いていた



自転車で30分ぐらい走ってやってきたのは海


海に足だけ使って笑いあったりなんか私たち青春してない?






どこがぎこちない会話も


あれほど楽しみにしていたトモとの再会



いざ会えると何を話せばいいかわからんくて


意味わからんことばっか喋ってんのにトモは優しく頷いてくれて話を聞いてくれる




それから流しそうめんをしたりBBQをしたりその1週間隣には必ずトモがいて


懐かしかった





そしていよいよ明日は花火大会









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raf.(プロフ) - あいのすけさん» コメントありがとうございます。最新話更新致しました。これからもよろしくお願いします。 (2020年1月20日 22時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
あいのすけ(プロフ) - すごくほっこりしました、素敵な作品ですね!応援してます、更新頑張ってください! (2019年12月5日 1時) (レス) id: f10e75a825 (このIDを非表示/違反報告)
raf.(プロフ) - 涼子さん» コメントありがとうございます!現在絶賛執筆中ですので少々お待ちください!これからもよろしくお願いします。 (2019年10月16日 8時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - 流星君、すっごく良かったです!照史君の作品も楽しみにしています!頑張って下さい。応援しています! (2019年10月15日 10時) (レス) id: 1a62da02fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:raf. | 作成日時:2019年10月14日 22時

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