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中学二年の夏休み
昼過ぎまで私が寝ているとインターホンが鳴る
共働きの両親は当たり前のように仕事に行ってて家には私ひとりだけ
インターホンを覗くとそこに居たのはいつもの可愛い顔
「…トモ……おはよ…、」
目を擦りながら言う
「こんな時間まで寝てたん？窓叩いても音沙汰ないから…」
トモと私の部屋は窓を開ければ手を繋げる距離にある
やから携帯を使わへんくても、わざわざインターホンを押しに行かなくてもそこで会話ができる
「あ、ごめん……、どしたん？」
「いや、今家でさ流しそうめんやってんねんけどこうへん？」
「え！行く！！」
そう言って適当に服を着替え髪を梳かすことなく適当に上で括って家を飛びだした
「…じゅ、準備早いなぁ…、」
って少しトモに引かれたことなど気にせずにガツガツトモの家に入っていく
「あ、Aちゃんおはよう！今日お母さんにね頼まれてたんよ」
そう言って優しく笑うトモのオカンは笑顔がよくトモに似てる
簡易的やったけど庭に作られた流しそうめんを楽しんで堪能した
「今日、花火大会の日らしいねん。A2人で行かへん？」
「え！行く！！」
そのあと出されたスイカを食べながら即答する
トモと花火
その時は特別なことなんて微塵も感じてなかったけど
二人きりで夜遊ぶなんて初めてのことやったからそれにワクワクしてた
残念ながら浴衣なんて持ってへんから少しオシャレないつも私がしない女の子っぽい服装をしてみる
トモは甚平を着てて恥ずかしそうに笑う夕日に照らされる横顔がいつもよりかっこよく見えた
「俺な兄ちゃんから教えてもらったオススメの場所あるねん」
沢山の人と音で賑わう街をスルーして向かったのは私たちの通う中学校
「ここの屋上。俺ら2人の秘密の場所」
そう言って少し悪ガキっぽい笑顔を見せる
それは“優等生”そんなイメージを払拭するような笑顔やった
「行くで」って手首を捕まれフェンスの下に空いた大きな穴から学校に侵入する
2人で階段を昇って屋上へのドアを開ける
と同時に夜空に大きな花火が打ち上がった
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raf.(プロフ) - あいのすけさん» コメントありがとうございます。最新話更新致しました。これからもよろしくお願いします。 (2020年1月20日 22時) (
レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
あいのすけ(プロフ) - すごくほっこりしました、素敵な作品ですね！応援してます、更新頑張ってください！ (2019年12月5日 1時) (レス) id: f10e75a825 (このIDを非表示/違反報告)
raf.(プロフ) - 涼子さん» コメントありがとうございます！現在絶賛執筆中ですので少々お待ちください！これからもよろしくお願いします。 (2019年10月16日 8時) (レス) id: 75a74ec2d8 (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - 流星君、すっごく良かったです！照史君の作品も楽しみにしています！頑張って下さい。応援しています！ (2019年10月15日 10時) (レス) id: 1a62da02fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raf.
| 作成日時：2019年10月14日 22時
