219* ページ9
.
.
.
「・・あ、はい。選択科目なので・・。」
.
.
何でだろう、
第一印象とは全然変わっていないのに
私、この先生すごく苦手みたい。
.
.
.
.
とりあえず、適当な返事を返し、
ペコっと頭を下げて先生の横を通り過ぎようとしたら、
.
.
.
吉野「あっ・・、ちょっと待って。」
.
.
.
綺麗な声が、私の背中を引きとめた。
.
.
.
.
「・・どうかしたんですか？」
.
.
ぎこちなく笑いかけると、
先生は完璧な笑顔を返してくる。
.
.
.
吉野「私・・今日の放課後、二宮くんたちに学校を案内して貰うの。」
「はい。」
吉野「それで、良ければなんだけど・・、アナタも一緒に教えてくれる？」
「・・えっ」
吉野「ダメ・・だったかしら・・？」
「あ・・いえ、その。・・・私、いいんですか？」
吉野「いいから、誘ったのよ(笑)」
「あ、はい。・・放課後、ですね。分かりました。」
.
.
.
.
あまりにも予想外の言葉で、
ちょっと拍子抜けする。
.
.
.
吉野先生って、
一体何がしたいんだろう。
.
.
.
ずっと思っていたけれど、
今回のでさらに分からなくなる。
.
.
5人と私に学校案内って・・、
まず学校案内に6人も要らないでしょう。
.
.
.
ぐるぐると
頭の中で吉野先生の行動パターンを思い返すけれど、
全然掴めない。
.
.
.
.
当の先生は、
.
.
.
"じゃ、授業ガンバってね？"
.
.
.
そう言って、右へクルンと綺麗に体を向け、
コツ、コツと大人っぽい靴の音を鳴らして
私の横を通り過ぎて行った。
.
.
.
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 490人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2012年4月7日 12時
