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モヤモヤがさらに増えたまま
授業が始まって
ベターと机に突っ伏す。
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チラと顔を横へ向けて窓の外を見ると、
綺麗な空が少し眩しい。
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吉野先生って
いくつなんだろう・・
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きっと若くて、
その上大人で、清楚で、美人で。
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ﾊﾙｶとはちょっと違うタイプの綺麗系。
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その黒縁眼鏡の奥の瞳に見つめられたら、
健全な男子生徒ならきっとコロっと堕とされちゃうよ。
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ふわぁ・・
と、自然に出る欠伸が
さらに眠気を増して
それに流されるがままに
ゆっくりと瞼を閉じた。
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しばらくして、
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目が覚めたのが、
ピッタリ授業終了後で
自分で自分にちょっと呆れる。
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そう思っていたら、
次は選択科目だった事を思い出す。
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だから、私とﾊﾙｶは別になる。
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また、忘れ物をしないようによく確認をしてから
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ちょっと急ぎ足に教室を出る。
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移動している途中、
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本当・・、
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タイミングを見計らっているのでは無いかというくらいに
私のモヤモヤの原因が姿を見せた。
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それは、それは、美しく綺麗な立ち姿で。
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吉野「あら・・、次は移動なの？」
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今日も素敵な笑顔で私に微笑みかける先生。
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昨日の表情とは全然違ったその笑顔が
何だか、裏を見せそうで
先生に返した私の笑顔がちょっとだけ引きつったのを感じた。
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作成日時：2012年4月7日 12時
