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反射的に瞑った瞼を
そーっと開けると、
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「・・・ｯ・・」
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目の前には
綺麗な大野先輩の顔。
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触れると思った唇は
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智「ふふ(笑)」
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・・すんどめ。
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ドキンドキンと高鳴る胸を押さえて
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フゥと小さく溜息を零した。
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だけど、
そんな風に安心した刹那、
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和也「・・マジ・・、何してんスか。」
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と、
そう低く囁いたカズにぃが
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「えっ・・・・ちょ・・、何ｯ・・」
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グっと
私の両脇を持ち上げ、地上から数センチ程度ふわっと足が浮く。
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フっと浮かんだ体は
大野先輩から引き剥がされ、
カズにぃの近くにそのままストンと下ろされる。
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和也「俺の妹にまで、手出すなよな。・・ったく。」
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と、
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ムスっとした表情で
私の肩をギューっと抱き寄せて
カズにぃはそう言った。
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智「・・なーんにもしてないよ。(笑)」
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だけど、
それに比べ、かなり余裕そうな笑みを浮かべる大野先輩は
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カズにぃより、何枚もうわてらしい。
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私の顔の前に紺のネクタイが見えたから、
カズにぃを目だけで見上げると、
大野先輩の事を呆れたように見つめている。
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そんなカズにぃと
バッチリ目が合い、
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和也「見んなや。」
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と、そう言って、
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そのまま、
カズにぃが、柔軟材の香りのするシャツに
私の顔をギュムッと押し付けた。
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ラッキーアイテム
革ベルト
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作成日時：2012年4月7日 12時
