お兄ちゃんは朝帰り。８【Kazunari.N】 (ページ26)

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「・・た・・、楽しいですよ。」

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グイと顔を近づけてくる相葉先輩は

無意識なのか、確信犯なのか・・、

私は緊張で心臓がバクバクと音を立てる。

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雅紀「そう・・？なら、よかった。」

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そう言うと、

にこっと太陽みたいに笑って

私から離れる。

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チラリとカズにぃの方を見ると、

バッチリ目が合って、

私に見せつけるかのように先生と仲良く話しながら

フっと意地悪く笑った。

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よく分からない・・

けど、なんだか

キュウっと胸の奥のほうが苦しくなって

変な顔になるのが分かる。

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先生も、カズにぃも

二人とも・・

何でわざわざ。

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私、関係ないんだから

そんなに見せようとしなくていいじゃない。

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グっと手を握り締めて

顔を俯けると

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智「・・ちょっと、こっちおいで。」

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と、いきなり

大野先輩が私の腕を強引に引いて、

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カズにぃと吉野先生の目の前をスタスタと通過した。

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