【荒北靖友】キミが教えてくれた愛

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___荒北side___





新開 ｢ヒュウ…まさか本当に恋の悩みだったとはな｣




｢うっせ！俺が悩んじゃ悪いかヨ！｣





聞いてやる とか言ったくせに、やっぱり楽しそうな声を聞くと相談するヤツ間違えたと思った。





新開 ｢靖友はさ、今でもその子が好きなんだろう？｣




｢…あぁ、そうだヨ｣




新開 ｢だったら気持ちを素直に伝えればいいじゃないか。


たしかに、その日の真実はその子しか分からない。


でもピアスを毎日つけてることが、その子の気持ちじゃないか？


関係が拗れたままじゃ お互いモヤモヤしたままだろう。


後悔する前に ちゃんと話し合った方がいいと思うぞ｣




｢…そだな、頑張るわ｣





新開に言われて少し気持ちが軽くなった。


あの日、自分の目に映ったものが真実だと思ってAチャンを避けてきた。


でもちゃんと話さなきゃ、俺の気持ちが納得いかねェ。





新開 ｢お、少しは気分が軽くなったか？


上手くいったら紹介してくれよ？｣




｢ぜってぇーヤダ！…でも、あんがとネ｣





笑ってる新開を無視して電話を切った。



“そばにいる” って言ったのは俺だ。


どんなことでも受け止めてやんヨ。



さっきよりだいぶ軽くなった気持ちで、また自転車を走らせた。





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