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JK side
泣き疲れてしまったのか
気を失ってしまったヌナ
ヌナを椅子に寝かせて
僕も隣に座る
ヒョンが亡くなって
僕も、ヌナも辛い
でも、1つだけ
思ってはいけないことを思ってしまった
「ヌナを、俺のものに出来る」
そんな考えが頭をよぎった
隣に眠るヌナを見る
ジンヒョンは、ヌナを守れって言っていた
守る、っていうのは
僕が、ジンヒョンの代わりになるっていう事なのだろうか
…僕に出来るのだろうか
もちろん、ヌナを自分のものにしたい気持ちは山々だ
『ん…』
ヌナが唸っている
頭を撫でてあげると少しずつ呼吸を戻すヌナ
こんな時に、考えることじゃない事ぐらい
わかってる、つもりだった
ヌナの事になると
何も見えなくなる
規則正しい呼吸をするヌナに
顔を近づける
付くか付かないかくらいの距離で
『ん、ソクジンさん…』
……夢にも、ヒョンがいるの?
この世にヒョンはもういないのに
それでも、僕は、ヒョンに勝てないのかな
勿論ヒョンは好き
これからも、ずっと
忘れないし、愛してるけど
彼女だけは、譲れない
悲しませないから
絶対幸せにするから
Aヌナを、奪ってもいいですか?
JK「Aヌナ」
あなたを、ヒョンの代わりに守ります
僕の、人生を賭けて愛します
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作者名:りんごリラックス | 作成日時:2018年9月7日 0時