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『…え、いや、…………はい』



電話を受けて走り出す



『ユンギ先輩、早退させてください』



YG「は?なん…」



最初は疑ってたユンギ先輩も



泣きそうな私を見て



状況を飲み込んでくれたみたい



YG「…わかった。行ってこい」



『ありがとうございます』



頭を下げて



走ってエレベーターに乗り込む



一階行きのボタンを押して



扉を閉めようとすると



「っ、ちょっと待って」



『ジョングク君…』



JK「僕も…行きます」



そう言って閉ボタンを連打してる



「亡くなった」のなら



生き返るわけじゃないのかな



まだ自分のどこかで



笑っているソクジンさんが頭に浮かぶ



そこに冷徹に放たれた



「亡くなった」の言葉



涙が出ないように上を向く



なんで…?



昨日まで笑っていたのに



JK「…ヌナ、行きましょう」



俯くことしかできない私に



手を引いてタクシーに乗せてくれるジョングク君



JK「〇〇病院まで、お願いします」



さっきのエレベーターの中とは雰囲気が違って



私を安心させようとしてくれてるのかと思うと



涙が出てくる



JK「…泣かないでください」



『…ごめんなさい』



JK「謝らないでください」



『…っ』



JK「Aヌナが悲しんでると、僕までやられる」



辛いのは、お互い様で



病院に近づくにつれて



信じたくない気持ちより



現実が波になって押し寄せてきたみたいで



タクシーを降りる時に



涙が溢れ出た



JK「…ヌナ」



そっと、抱きしめてくれる



…弱い私を許してください



ジョングク君の胸を借りて泣いた

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作者名:りんごリラックス | 作成日時:2018年9月7日 0時

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