2 ページ2
鞄で顔を覆っていた私
いつまでたっても液体がかかってこないから鞄をどけてみた。
え、なにこれ。
男の人が私を庇って液体被ってる…え、なんで?
?「お前、今この人にかけようとしたろ。駅員呼んだからね。」
そう言ってさっきの男の手掴んでる男の人。
「ッチ…」
幸い周りの人達も気づいてくれてあの男は警察に御用になった。
安心していたけど
『っすみません!液体、大丈夫ですか?』
展開が早すぎて男の人の事全然考えられてなかった。
?「あ、俺も忘れてた笑なんともないよ〜」
って笑う彼。
頭から服までびっしょり濡れちゃってる
『今ハンカチしかないんですけど、使って下さい。』
そう言ってハンカチを差し出す。
?「あ、ありがとう」
肩幅、広い人だな。
見とれている自分に気づいてすぐさま目をそらす。
その時、私の携帯が鳴った。
『はい、もしもし』
「お前今どこにいんの?飲み会始まってるけど。」
着信相手は会社の先輩のユンギ先輩。
YG「お前残業って言って全然来ねーじゃんか。今ホソクも終わったっつってるから一緒に来いよ。」
『あ、はい!すみません!すぐ行きます!』
怒らせたら怖い人だから、すぐにでも行かなきゃ。
?「あ、電話終わった?これありがとう。」
そう言ってハンカチを返してくれた。
『あ、すみません。』
あ、私、命助けてもらったのにお礼言ってないじゃん。
『あの、本当に、「おーい、A!」
声のした方を見ると同僚のホソクだった。
HS「ユンギ先輩に早く来いって言われちゃったからさ、急ご!」
そう言って腕を引っ張り電車に連れ込もうとするホソク。
『や、待って、まだ…』
お礼、言えてないから。
?「急いでるみたいだから、行きな?」
そう言って笑顔で手を振ってくれた彼。
『あ、あの本当にすみませんでした!』
そう言って電車の扉が閉まる。
閉まる前に「また会えるから」って聞こえた気が…
間に合ったーって汗ダラダラのホソクを見ながらそんな事考えてた。
この日が運命の日だとも知らずに
181人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんごリラックス | 作成日時:2018年9月7日 0時