5話 ページ23
でも、私は綺麗な寝顔を見て微笑んだ。
疲れてるんだね。
じゃあ、暫く静かにしてよう･･････。
蝉の羽音が聞こえてきていた。
窓の外には抜けるような青空。
爽やかな風が吹いていて、真夏の暑い体感温度を下げてくれている。
整った綺麗な顔立ちに見入っていたら、智君の手が私の手首に触れた。
引っ張られて、引き寄せられる。
態勢が崩れて、智君の胸に倒れそうになったから、慌てて手を着いたら片手が智君の太股の上になった。
｢あ、ごめん｣
離れようとしたんだけど、手首が握られたままで動けない。
近い距離に智君の顔があって、止められないトキメキにうろたえた。
｢智君･･････？ 起きてるの？｣
唇が微笑んで、まぶたがそっと開けられた。
綺麗な瞳が私を見て優しく細められた。
頬に触れたのが、風なのか、智君の指なのか一瞬わからなかった。
片側の頬を智君の手のひらが包む。
首を起こした智君の顔が近づいてきて、ゆっくりと重ねられた唇。
うわっ。
キスだ･･･････。
今まで生きてきて、感じたことのないくらい柔らかいものが押し当てられて、私は体が浮いたような心地を味わった。
唇が離れた後も、フワフワしていて、まるで夢の国にいるようだった。
｢こ、ここでして良かったの？｣
照れと、恥ずかしさと、体の底から沸き上がる嬉しさで、あたふたしながら言ったら、智君は余裕そうにフフンと笑って言った。
｢さっきセンセー、家に帰ったから。誰もいねぇよ｣
｢そうなの!?｣
｢また夕方に門閉めに来るって。子供とプールに行くんだって言ってたよ｣
あの先生、お子さんいたんだ･･･････。
さっき先生と笑って喋ってたのはその話をしてたから？
･･････なんだか自分の器の小ささを目の当たりにして嫌になっちゃう。
でも智君は幸せそうにしてるから、私もそれにつられるようにして笑ってしまった。
目を合わせて笑いあったら、私も幸せに包まれた。
あぁ、智君、大好き･･････。
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ao(プロフ) - えむさん» えむ様こんばんはー。出勤お疲れさまです。更新時間はずれますが、どこぞの時間に入れていただいて、またお話を楽しんでいただければと思います。更新先でもお待ちしております！ (2020年6月3日 20時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんばんはー。私もプロポーズされた気になって作ってました。作れて幸せでした。まだまだ幸せ続きますよ！お楽しみに！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ていくさん» ていく様こんばんはー。スーツ姿の回ありますからね！お楽しみに！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんばんはー。幸せですよねー。私も作っててずっと幸せです。移行したので引き続きよろしくお願いいたします！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃんこんばんは。ママに指輪のサイズ聞く、狙ってるのか天然なのかわからない智君が私は大好きです！（告白しちゃった！）このあとも智君の男前度と主人公ちゃんの可愛さは増す一方なので、お楽しみにね！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年5月8日 13時
