3話 ページ21
あらためて、惚れ直してしまう。
智君の動きはいつも美しい。かっこつけてないのに、見惚れてしまう。
智君だってぼーっとするし、居眠りもするけれど、でもいつもだらしなくならなかった。それは物を大切に扱うせいかな。丁寧さがそう見せているのかも。
惚れた由縁なのか、どんな智君も絵になって見える。
仕事をしている智君は、さらにその何倍も素敵だった。
あの真剣な眼差しに見つめられたらどんな女の子もハートを打ち抜かれちゃいそうだし、道具や木に触れる手つきは丁寧で、あの指で触られたいって思っちゃう。
憧れの智君。
恋人になれたけれど、今日、こうやってついてきて、仕事する姿を間近で見てみて、まだ何も近づけてないんだなぁって実感した。
もしかしたら、一生近づけないのかもなぁ･･････。
１時間もすると、智君がこっちに向かって歩いて来た。
私はイヤフォンを外して車から降りようとした。でも智君が手で制したからそのまま車の中にいたら、やって来た智君も車の中に上がってきた。
｢ちょっと休憩｣
私が水筒を渡すと、あんがとって言って、麦茶を美味しそうに飲んだ。私にはない喉仏が動くのを、綺麗だなと思いながら眩しく見つめた。
飲み終えた智君はタオルで汗を拭きながら、私に尋ねてきた。
｢熱中症になってない？｣
私、ずっと日陰にいさせて貰ってたのに。心配してくれるの？
｢･･････大丈夫。今日風あるし。智君は？｣
｢大丈夫だよ。今日はわりかし過ごしやすい｣
いつも過酷な現場なんだなって想像して、ますます尊敬してしまう。
同時に無力な自分がちっぽけに思えちゃう。
智君は私のイヤホンを指差した。
｢それ、何聴いてたの？｣
｢これ？ ･･････私の声｣
｢Aの？ え、歌手になんの？｣
私は吹き出した。
｢違うよ。来週弁論大会があるから、自分の声がどう響くか知るために録音してたものを聴いてたの。発音とか｣
｢べんろん･･････。すげぇの出んだね？ おいらとは全然違う学生生活送ってんなぁ。 基本寝てたぜ？｣
智君がイヤフォンを取り上げて自分の耳に差し込んだから、恥ずかしかったけど、止めていた再生ボタンを押した。
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ao(プロフ) - えむさん» えむ様こんばんはー。出勤お疲れさまです。更新時間はずれますが、どこぞの時間に入れていただいて、またお話を楽しんでいただければと思います。更新先でもお待ちしております！ (2020年6月3日 20時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんばんはー。私もプロポーズされた気になって作ってました。作れて幸せでした。まだまだ幸せ続きますよ！お楽しみに！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ていくさん» ていく様こんばんはー。スーツ姿の回ありますからね！お楽しみに！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんばんはー。幸せですよねー。私も作っててずっと幸せです。移行したので引き続きよろしくお願いいたします！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃんこんばんは。ママに指輪のサイズ聞く、狙ってるのか天然なのかわからない智君が私は大好きです！（告白しちゃった！）このあとも智君の男前度と主人公ちゃんの可愛さは増す一方なので、お楽しみにね！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年5月8日 13時
