4章 恋の建前 5/19 ページ1
彼女(仮)が終わって、再び幼なじみに戻った私達。
といっても、最初から肩書だけで、別に彼女としての深い付き合いがあったわけじゃないから、何も変わってないといえば、変わってない。
･･････私が、前みたいに大手を振って、智君が大好きって言わなくなっただけ。
でもそれも、誰にとってもなんの影響もなく、日々は淡々と過ぎていった。
せっかく智君が作ってくれたのあのお箸も、一度も使えないまま･･････。
彼女(仮)が終わって、｢本物の彼女は出来た？｣って智君に折に触れて聞くんだけど、そのたびに｢いないよ｣って返って来るのだけが、唯一の救い。
毎年バレンタインデーには、智君が家にいる時はチョコレートをあげてきた私。
今年はどうしようと迷ったんだけど、失恋したわけじゃないからと、本気のチョコを義理のような気軽さで渡しに行ったら、いつもその場では開けないのに、開けていい？って聞いてきて、目の前で開けてくれた。しかも、いつもは目の前で食べたりしないのに、今年は食べてくれて、味の感想まで言ってくれたものだから、嬉しかったけど、私は首を傾げた。
智君、おなか減ってたのかなぁ･･･････。
春になって、高校三年生になった私。
大野工務店のみんなで行くお花見について行かせて貰ったら、別の花見客の若い男の子が私をナンパしてきたことがあった。するとそれを知った智君は不機嫌になって、私が席を立つ度に、ボディーガードよろしくついてきてくれて、私は始終嬉し恥ずかしで、地に足のつかない心地を味わった。
でも迷惑をかけてしまい、隙のある自分を反省した。
梅雨の時期になって、智君が一週間ほど仕事で出張に出掛けることになったことがあった。
寂しくて、智君が帰って来る日、学校から帰ってきた私は智君の入り待ちをしたことがあった。
大野工務店の前で、智君が乗ったバンが帰ってくるのをハチ公のように待っていたら、夕方に帰宅してそれを見つけた智君は、呆れるかなって思ったけど、優しく笑ってくれた。
さらに智君たら、疲れているというのに、そのまま車の助手席に私を乗せてくれて、近所のコンビニまでだけど、ドライブに連れて行ってくれたの。
･･････私の恋心、さすがにばれちゃってない･･････？
智君、困ってないといいんだけど･･････。
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ao(プロフ) - えむさん» えむ様こんばんはー。出勤お疲れさまです。更新時間はずれますが、どこぞの時間に入れていただいて、またお話を楽しんでいただければと思います。更新先でもお待ちしております！ (2020年6月3日 20時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» kei様こんばんはー。私もプロポーズされた気になって作ってました。作れて幸せでした。まだまだ幸せ続きますよ！お楽しみに！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ていくさん» ていく様こんばんはー。スーツ姿の回ありますからね！お楽しみに！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ひつじーさん» ひつじー様こんばんはー。幸せですよねー。私も作っててずっと幸せです。移行したので引き続きよろしくお願いいたします！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃんこんばんは。ママに指輪のサイズ聞く、狙ってるのか天然なのかわからない智君が私は大好きです！（告白しちゃった！）このあとも智君の男前度と主人公ちゃんの可愛さは増す一方なので、お楽しみにね！ (2020年6月3日 20時) (レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2020年5月8日 13時
