2話 ページ32
夜中に人間に変身した私は、家事ややりたいことをして、それを２時間程で終えると、大野君の眠る布団に戻って猫に戻して貰おうとした。
けれど、くっついたら避けるように寝返りをうって背中を向けられた。
｢え･･････｣
困ったなと思いながら、その背中にくっついて目を閉じた。
前から抱っこして貰った方が猫に戻りやすいんだけど。
でも背中だって十分魅力的で、暖かな背中に頬をくっつけてじっとしていたら、突然大野君が起き上がった。
時計を見るとまだ５時で、起きる時間には早い。
トイレかなと思ってベッドで待ってたんだけど、ちっとも戻って来ないから、私も起き上がって寝室を出たら、薄明るいリビングのソファに座ってぼーっとしている姿を見つけ、近寄った。
｢どうしたの？｣
人間の姿の私をじーっと見上げて来る。
｢･････眠れない？ 私が夜中にゴソゴソしちゃったから。･････ごめんね？｣
｢人間の姿でいるの疲れる？｣
｢え･･････｣
思いも寄らない質問だった。
私は考えて、大野君の足元のラグに座って首を横に振った。
｢近頃はそうでもないの。体力がついて来たのかな。フフ｣
｢じゃあ昼間にやったら？ 夜中にやらずに｣
家事のこと？
｢私、夜中に動くのうるさかった？｣
後悔が一気に襲ってきた。
大野君の睡眠の邪魔をしてたなんて。
申し訳ない気持ちで小さくなったら、そうじゃなくてって大野君は唇を尖らせた。
｢会いたいじゃん｣
｢え･････｣
｢こっちのAに｣
そう言って、さらりと私の髪に触れる。
ドキンとした。
胸が甘く痺れる。
｢大野君･･････｣
好きが溢れる。
･･････このまま溢れさせてもいいの？
また聞かせてって言ってくれたあの告白を、また告げてもいいの･･････？
ドキドキしていたら、大野君は突然ふにゃっと笑った。
｢なんで大野君？｣
｢え？｣
｢おいら大野君？ ･････なんか学校みてぇ。同級生の女子の呼び方だし｣
フフフッておかしそうに笑われちゃった。
｢呼び方、変･･････？｣
｢･･････呼んでくれるようになったってだけで嬉しいけど、･･････欲が出る｣
欲･･････？
朝日が昇り始めたようで、大野君の綺麗な瞳に光が差した。
｢もっと、近づきてぇなって･･････｣
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ao(プロフ) - 萌和*さん» 萌和＊様おはようございます。ニノちゃん押しだったんですね。彼は現実でも妄想でもほんといい仕事しますからねー。うんうん、わかります。楽しんでいただけるといいなぁ〜。 (2019年8月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - kikiさん» kiki様おはようございまーす！雄叫びありがとうございます。うふふ。ラブラブなのはほんと心の栄養ですよねー。活力お届けできるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします！ (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃん月末なんだね!? うちわ結局ウインクと投げチューとありがとの三種とりあえず作ることにしたよ。ほんと楽しいね！次は二宮君ちだよー。楽しんでね〜。 (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
萌和*(プロフ) - こんばんは！わーーー二宮さん家！ついに！にやにやが止まらない二宮くん推しです← 二宮さんが出てくるとは思ってなかったのでドキドキです〜次回も楽しみにしてます♪ (2019年8月9日 18時) (レス) id: 270b2e26c0 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - ao様 ギァー\(//∇//)\ 2人のやり取りが可愛い過ぎて、ニヤニヤですよ！それに二宮さんまで絡みだして、ワクワク、ドキドキが止まりません（≧∇≦）これからの活力になる事間違いなしでございます。ありがとうございます！ (2019年8月9日 17時) (レス) id: 5bf90ac6c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年7月14日 9時
