3話 ページ3
松本君の指が、一瞬躊躇った後、私の涙を拭ってくれた。
｢歩けないなら抱いて行こうか？｣
戸惑ってるね、松本君。
私がそうさせてるの？
｢やっぱりリーダー以外の男に触られんのとか嫌か｣
自嘲気味に言って立ち上がろうとする松本君の膝に手をかけた。
｢え？｣
私は松本君に向かって両手を伸ばした。
息をのむ松本君。
｢･･････抱き上げていいの？｣
私が頷くと、松本君は目を見開いて驚いていたけれど、私の毛布をまき直すと、壊れ物を抱くように、そっとお姫様抱っこで持ち上げてくれた。
逞しいんだね。だって少しも揺れないよ。
私は松本君の魅力的な唇をじっと見つめた。
同じ屋根の下で眠ったら、人間に戻った。じゃあ今度は、松本君とくっついて寝たら猫に戻るの？
私は松本君の赤い唇に指で触れた。
柔らかい･･････。
松本君はビクッと身体を震わせた。
｢ちょっ･･････やめろよ｣
困ってる声。でも、怒ってはいない。
｢リーダーの彼女だろ？ ･･････メンバーの女に手を出すなんて鬼畜なことしないし。考えたこともないわ｣
うん。松本君はそういう人だよね。わかってるよ。だから素敵なの。
｢･･････魅力的だけども。関係と状況が違えば手を出してたよ、きっと。でもリーダーの女にだけはソレないから。･･････Aちゃん、もっと自覚して？ 自分の魅力とか、立場とか。･･････その気にさせんなよ｣
最後、苦い言い方で男っぽく吐き出した松本君。
･･････ごめんなさい。
謝って、でも私はもう一度松本君の唇に指で触れた。
びっくりしてる。
｢だから聞いてた!? 落とすぞ、おまえ！｣
｢･･･････大野君の彼女じゃないよ｣
｢え｣
びっくりしてる。
｢ちょ、待って。･･･････喋れるの？｣
｢大野君、優しいから。彼女？って聞かれて否定しなかっただけだと思う。･･････私のことを考えて、彼氏のふりをしてくれてるの｣
呆然としてる。
喋れることばらしちゃった。
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ao(プロフ) - 萌和*さん» 萌和＊様おはようございます。ニノちゃん押しだったんですね。彼は現実でも妄想でもほんといい仕事しますからねー。うんうん、わかります。楽しんでいただけるといいなぁ〜。 (2019年8月10日 9時) (
レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - kikiさん» kiki様おはようございまーす！雄叫びありがとうございます。うふふ。ラブラブなのはほんと心の栄養ですよねー。活力お届けできるよう頑張りますので今後ともよろしくお願いします！ (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - keiさん» keiちゃん月末なんだね!? うちわ結局ウインクと投げチューとありがとの三種とりあえず作ることにしたよ。ほんと楽しいね！次は二宮君ちだよー。楽しんでね〜。 (2019年8月10日 9時) (レス) id: 0d583270dc (このIDを非表示/違反報告)
萌和*(プロフ) - こんばんは！わーーー二宮さん家！ついに！にやにやが止まらない二宮くん推しです← 二宮さんが出てくるとは思ってなかったのでドキドキです〜次回も楽しみにしてます♪ (2019年8月9日 18時) (レス) id: 270b2e26c0 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - ao様 ギァー\(//∇//)\ 2人のやり取りが可愛い過ぎて、ニヤニヤですよ！それに二宮さんまで絡みだして、ワクワク、ドキドキが止まりません（≧∇≦）これからの活力になる事間違いなしでございます。ありがとうございます！ (2019年8月9日 17時) (レス) id: 5bf90ac6c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2019年7月14日 9時
