34 埃 ページ34
･･･････けれど智はびっくりするくらい冷静だった。
翔君を見て眉一つ動かさない。
翔君の方はうっすら頬をピンクに染めて、頭に埃をつけて智を睨んでる。
･･････もしかして、智はベッドの下の住人をおびき出すためにいやらしい触り方をしてたの？
それに感じた私ってば!?
穴があったら入りたい心地だった。でも、とりあえず院長子息の威厳を保たなければと、隠れろと指示を出した張本人として、ごめんねって謝って、翔君についた埃を払おうと手を伸ばしたら、後ろから智に引っ張られて止められた。
智･･･････？
｢え!? 俺、埃着いてる？｣
自分でパッパと払った翔君は、智を睨みながら私に聞いてきた。
｢もしかして大野先生と付き合ってんの？｣
｢えっと、違うの｣
観念して、こっちが元カレで、こっちがそのまた元カレですって紹介しようとしたら、智が口を開いた。
｢黙ってて、すいません。この間飲んだ時、櫻井先生からこいつとつきあってたって聞いて、俺も言おうかなって思ったけど、先生、わりと繊細そうだからやめちゃって｣
えっ！翔君もう打ち明けてたの!?
｢うん、それは助かる･･････じゃないから！ え!? いつ付き合ってたの？｣
私は渋々口を開いた。
｢･･････高校の時です｣
｢ってことは、･･････あれか、Aのはじめて奪った奴だな!? あれ大野先生だったの!? ずっと、ずーっと羨ましいって俺が思ってた相手って、大野先生!?｣
智がちらっと私を見て、襟足をポリポリと掻いた。
｢んーっと、そう。･･････すみません？｣
｢まじかーっ｣
うなだれた翔君。
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ao(プロフ) - あゆねさん» あゆね様ありがとうございます！私も羨ましいです。こんな元彼がいたらいい思い出作れそうです。頑張ります。感謝です。当分 (2018年11月15日 14時) (
レス) id: 492f498e0a (このIDを非表示/違反報告)
あゆね - このお話がとても好きで、毎日読んでいます！主人公ちゃんがほんとに羨ましいですね(笑)これからもaoさんのペースでがんばってください！応援してます！ (2018年11月12日 0時) (レス) id: 1048fe7101 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ユミさん» ユミ様、読んでいただけて感謝です。二人に挟まれて羨ましい限りです。今後もご期待下さいませ！ (2018年11月11日 7時) (レス) id: 1822afa89a (このIDを非表示/違反報告)
ユミ(プロフ) - 今日も続きが読めて嬉しいです！翔くん出てきたー！と思ったらかなりグイグイでキャー！です。智ってば寝てる場合じゃないのにー！とニタニタしておりますよ（笑） (2018年11月10日 20時) (レス) id: 5a2a163833 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - ユミさん» ユミ様コメントありがとうございます〜！新作も萌えを追求していますので、是非ご一緒にときめいて下さい。気に入ってくださるといいのですが。ありがとうございます！ (2018年11月8日 20時) (レス) id: 1822afa89a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ao
| 作成日時：2018年11月1日 14時
