4話 ページ19
失恋した日から一週間後、ようやくおーちゃんは食堂に現れた。
痩せていた。
けど、何にもなかった顔で今まで通りに穏やかに笑ってる。
まさかの注文内容まで、会わなかった3週間前と同じだった。
｢カレー頂戴｣
どこか嬉しそうなおーちゃん。
私の心中なんてまるでお構いなしなその笑顔が悔しい。
･･････でも１番悔しいのは、そんなおーちゃんを見て、痩せてるけど元気でよかったって、再会を死ぬほど喜んでいる自分だった。
女々し過ぎるよ、私。
｢･･････どした？｣
不思議そうに覗き込まれて、その目を見つめ返す勇気がなくて視線をそらした。
｢待ってね｣
すぐに用意出来るカレーをお盆の上に置いて、軽く頭を下げる。
｢ありがとうございました。ごゆっくり｣
話しは終わったとばかりに俯いた私は、手元でお箸を箸立てに詰め込む作業を始めて十数秒。
顔をあげたらまだそこにおーちゃんがいてびっくりした。
何も言わずにじっとこっちを見ている。
｢何か･････用？ 福神漬けならあっちにあるよ｣
おーちゃんの視線に耐えられない。
一生懸命視線を外して、早く立ち去ってくれないかなって心から願っていたら、やがて動く気配がしてほっと顔をあげた。
でも、おーちゃんが動いたのは、私の腕を掴むためだった。
｢あっ｣
おーちゃんは私の手首を握って、こっちをじっと見つめてる。
私は慌てて周囲を見回した。
こんなところ、誰かに見られたらおーちゃんが困ったことになる。
食堂のおばちゃんの腕を掴んでたなんて、変な噂を流されたら大変だ。おーちゃんには、あの朝の人みたいな美人がお似合いなのに。
｢離して｣
｢Aちゃんが傷ついてるその理由を話してくれたら離す｣
傷ついてるって分かったんだ･････。
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ao(プロフ) - 765proharukavaiさん» 765proharukavai様はじめまして。コメントありがとうございます。ラブラブ具合はいかがでしょうか。お楽しみ頂けてたら嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします！ (2018年9月6日 8時) (
レス) id: e96312c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - あいさん» あい様ありがとうございます！ぎこちなさが残る二人、うれしはずかしで、いい時期ですよね。慣れるとかなく、このままの二人でお送りできればなぁと思います。よろしくお願いいたします！ (2018年9月6日 8時) (レス) id: e96312c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - はるさん» はる様こんにちはー。ラブラブな二人、お楽しみいただけてますか？これからもよろしくお願いいたします！ (2018年9月6日 8時) (レス) id: e96312c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
765proharukavai(プロフ) - 初めてコメントをさせて頂いています。いつも楽しみにして読ませて頂いております。純粋でほのぼのとしたふたりの雰囲気が、なんだかほっこりとしてとっても和みます！これからのラブラブ具合が楽しみです!!次の更新を楽しみに待ってまーす。 (2018年9月5日 16時) (レス) id: 42941b0f76 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - お話も現実も台風一過で幸せ気分です。まだぎこちなさが残る微妙な距離感の二人が可愛らしいですねー☆ (2018年9月5日 12時) (レス) id: cdabb1149e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2018年8月28日 15時
