11話 ページ11
｢本当だね･･････。貼紙がなくなってる｣
喫茶店のシャッターには本当に何も貼られていなかった。
でも、思ったよりも冷静で、待っててくれたおーちゃんにお礼を言った。
｢さっきはごめんね。何か凄い焦っちゃって。おーちゃん、待ってる間寒くなかった？｣
｢大丈夫。･････Aちゃんももう大丈夫そうだね｣
そう言って、おーちゃんはほっとしたように笑った。
私は申し訳なさで、本当は恥ずかしくて逃げ出したかったけど、堪えて、おーちゃんをちゃんと見て、アパートに帰ろうと誘った。
｢いいの？｣
｢うん｣
｢･･････そっか。んじゃ帰ろ｣
二人で真夜中の道を並んで歩いた。
住宅街に入ると一層静かになって、時折犬の鳴き声と、規則的な私達の足音だけが聞こえる。
｢おーちゃんはいつもこんな時間に帰ってるの？｣
｢うん｣
｢寂しくない？｣
｢思ったこともなかった。･････なんで寂しくなんの？｣
｢暗くて、怖いから？｣
瞬きしたおーちゃんは、ポケットに突っ込んでいた手を私に差し出した。
｢ん｣
どういう意味だろうってわからなくて、でも一瞬後に、手をつなごうって言ってくれてるんだと分かって、焦った。
店が他人の手に渡ったかもしれないと思ったときと同じくらい焦った。
私が怖いって言ったからだよね？
今はおーちゃんがいてくれるから怖くなかったんだけど、迷って手を差し出したら、おーちゃんがその手を掴まえて、握って自分のダウンベストのポケットの中に私の手ごと突っ込んだ。
自然と寄り添う身体に私の体温が上がっていく。
凄い。
恋人同士みたいになってる。
でもおーちゃんの方は欠伸とかしていて、平常運転。
｢あ、ありがと｣
｢ん｣
照れる。
どうしておーちゃんはそんな平気そうなの!?
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ao(プロフ) - 765proharukavaiさん» 765proharukavai様はじめまして。コメントありがとうございます。ラブラブ具合はいかがでしょうか。お楽しみ頂けてたら嬉しいです。これからもよろしくお願いいたします！ (2018年9月6日 8時) (
レス) id: e96312c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - あいさん» あい様ありがとうございます！ぎこちなさが残る二人、うれしはずかしで、いい時期ですよね。慣れるとかなく、このままの二人でお送りできればなぁと思います。よろしくお願いいたします！ (2018年9月6日 8時) (レス) id: e96312c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ao(プロフ) - はるさん» はる様こんにちはー。ラブラブな二人、お楽しみいただけてますか？これからもよろしくお願いいたします！ (2018年9月6日 8時) (レス) id: e96312c6a0 (このIDを非表示/違反報告)
765proharukavai(プロフ) - 初めてコメントをさせて頂いています。いつも楽しみにして読ませて頂いております。純粋でほのぼのとしたふたりの雰囲気が、なんだかほっこりとしてとっても和みます！これからのラブラブ具合が楽しみです!!次の更新を楽しみに待ってまーす。 (2018年9月5日 16時) (レス) id: 42941b0f76 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - お話も現実も台風一過で幸せ気分です。まだぎこちなさが残る微妙な距離感の二人が可愛らしいですねー☆ (2018年9月5日 12時) (レス) id: cdabb1149e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお
| 作成日時：2018年8月28日 15時
