犬系彼氏、猫系彼女。【青山陸】

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Aの家は、事務所から歩いて15分程度のところだから、ふたりで歩いているとすぐに着いた。







「ただいまあ」



　


『おかえり！』






「ん、」






『ねぇ！！俺にも言って！！』




「はいはい、おかえり〜」






なんて、これまたお決まりの会話。



言ってって言わなくてもAは言ってくれるけど、なんだか毎回言いたくなる(笑)









『Aさん、Aさん！！


今日のメニューは何でしょうか！！』






なんて聞きながら、キッチンにいるAに近寄っていくと








「わんちゃん、お座り。待て。」





『わんっ！！




　ってこら！！！俺は犬じゃない！！』






「はいはい、吠えないの〜」



だなんて結局犬扱い。




でもこんな生活も楽しいと感じることができるのはきっとAだからだろう。




『むぅ、、、、、』





「今日はりっくんの好きなものだよ」






『えっ、カレー？？？』




「うん、」




『やったあ！』






なんていいながら抱きつくと危ない、離れてなんてあしらわれちゃうけど気にしない〜




『A〜今日泊まってもいい〜？』




「どうせそのつもりだったでしょ。」



『さっすが！わかってるわあ〜』


「それに………

　私もちょっとは期待してた、から、」



はっ！可愛すぎない？？



『もう〜〜〜！可愛い！！！好き！！！』





なんて言いながらまた抱きついた。

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