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※ＦＢ視点
初撃は敵兵の銃弾。
それを躱し、叩き落とし、跳ね返す。
数発は地面にあたって金属特有の乾いた音を奏で、数発が敵兵に埋もれた。
敵がたじろいだ瞬間を見逃さない。踏み込み、喉を掻き切る。
隊長程も、ナノ程も強くない俺だけど、守るくらいはしてみせる。
左足を軸に跳躍。右足の蹴りが敵の顎を捉え、口から赤を噴き出す。
それを躱しながら後ろへ足を回しつつ、その後ろにいた敵の喉をかかとが捉えた。
「まずい」
俺はすぐに気づいた。踏み出し、追いつく。
ナノの方へ進もうとする敵兵へ追いつき、襟首を掴んで引き寄せながらナイフを振り切った。
「ナノ…！」
数人が向かった。行かせるか。ナノの赤に染まった手が動く。
投擲ナイフが敵の額に突き刺さった。肩で息をするナノの方へ、銃を引き抜きながら走る。
右足で床を弾き、銃を構える。発砲。弾丸は敵を貫き、壁にめり込んでいく。
(いつまでたっても埒が明かない…！)
たどり着け、早く！
見るだけでも分かる。ひどい怪我をしているのだと。
だから助けると決めた。
ナノの事情を聞いたとか、「言われた」とか、そんなこと関係ないんだ。
「どけっ」
目の前に振りかぶられたダガーを躱し、敵の間合いに入り込む。
ナイフを持つ拳で敵を殴り倒し、その前へ進む。
だが、構えられた銃が見えて咄嗟に後方へ跳び下がった。
ナノの手が鉄の塊を掴み出して、その歯でピンを引き抜いた。
グレネードだ。
「ナノ、それは…ッ」
爆発音が部屋を満たし、破砕の嵐が空気を押し出した。
「…くそッ」
勢いに押し返されながら、踏み込み、走りだす。
爆炎と爆風に押されつつも、俺はナノの方へ煙の中を突っ切って手を伸ばした。
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長閑(プロフ) - 麒麟さん» 書いてる話が男主なんでどうしてもそういうふうに傾いてっちゃうんですよね、なんででしょう（すっとぼけ←） 読んでくださってありがとうございました！ (2015年6月28日 19時) (
レス) id: 83e5a293f5 (このIDを非表示/違反報告)
麒麟 - 面白いです！これはﾎﾓｫ・・・「(^o ^)」な展開ですかね・・・！ (2015年6月28日 18時) (レス) id: a165517e8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2015年2月28日 3時
