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医務室に辿り着き、俺は扉を開けた。
「あろまさん、呼びましたか？」
「ん。…あぁ、呼んだ。 この間の事の解析結果と、あとあれだ、こないだ貯水池に落ちたろ。それの検査」
「…分かりました」
この間の事というのは演習の実績についてだろう。
上層部からの評価ではなく、タイムや命中精度等の事で話があるのだろうなとなんとなく思う。
まぁ落ちたといえば落ちたけれど、割と失速していたし背中も痛くないのだが…
「別に、構いませんよ？ 忙しいでしょう」
「とりあえずお前が体調を整えるのが先だろ。ほら、上脱げ」
「…はい」
シャツを脱いで椅子に座り、あろまさんが触診を始めた。
ふぶさんは医務室の端の方で立ったままで待っている。
「ふぶさん、そっちの長椅子に座ったらどうです？」
「え？ ……あ、あぁ…うん。大丈夫だよナノ、ありがとね」
にこ、と笑ったふぶさんに通信が入り、一旦部屋を出ていく。
あろまさんは俺をやや驚いた様な顔で見ていた。
「…なんです？」
「いや…なんかめっちゃ警戒してたのに、すげぇ砕けてるから…」
「え、あぁ…えっと…、まぁ、そうですね」
「……まぁ、馴染めてるならいいわ」
あろまさんはやんわりと笑い、俺を見る。
ひたひたと背を手が這う。その感覚に一瞬ぞわりと肌が粟立った。
「あ、悪い。あんまり触られるの好きじゃないんだったな」
ぱっと手を離し、あろまさんはとりあえずと触診の結果を記していく。
(……気持ち悪いとは、思ってないんだけどな)
俺はシャツを着直しつつ、あろまさんに何気なく目を向けた。
あろまさんの視線は紙面に向けられていて、俺を見ていない。
それならそれでいい。
(……あれ)
そういえば、とふと思い出した。
今日ふぶさんに抱きしめられた時、なんとも思ってなかったな、俺？
まぁあれこれ考えてたから余裕はなかったけど…
それにしても、本当に……あれ？
(なんでだ…？)
訳の分からない感覚に、俺は首を傾げた。
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長閑(プロフ) - 麒麟さん» 書いてる話が男主なんでどうしてもそういうふうに傾いてっちゃうんですよね、なんででしょう（すっとぼけ←） 読んでくださってありがとうございました！ (2015年6月28日 19時) (
レス) id: 83e5a293f5 (このIDを非表示/違反報告)
麒麟 - 面白いです！これはﾎﾓｫ・・・「(^o ^)」な展開ですかね・・・！ (2015年6月28日 18時) (レス) id: a165517e8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2015年2月28日 3時
