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次の場所は暗所。
暗闇だ。視界が悪い上、砂利で足場が悪い。
「厄介ですね」
「暗視スコープ、シィナノルトは持ってないんだっけ」
「はい。俺今回は持ってきてないです」
「…じゃあ俺が行った方がいいかな」
えおさんがじり、と地面をこする。
だが、俺はふと思いついたことから止めた。
「どうしたの、シィナノルト」
「…えっと。…ＦＢさん、聞こえてます？」
『はーい！ 聞こえてまーす！ きーこえてーるー♪ 通信機―はー、聞こえなきゃ通信機じゃーないー♪』
またそのよくわからない歌。溜息混じりに俺は言葉を返した。
「そりゃそうですよ…。…ＦＢさん、暗視スコープは持ってないんですか？」
『んん？ 持ってにゃ…あ、持ってるｗｗ じゃあＦＢ７７７少佐、行ってまいりますｗｗ』
「なにお前、いつの間に昇進したの？ｗ」
『あははははｗｗ』
暗視スコープを装着したらしいＦＢの狙撃が雨のように降り注ぐ。
的を撃ち抜く音が響き、数撃の後に指示が追加される。
「……ここは終了ですね。…さすがです」
「すごいな」
『いやｗ 運が良かっただけｗｗ』
相変わらず照れた様子の声が返ってくる。
えおさんが「いや」と小さく呟く。
「やっぱ、こういうのは鍛錬の賜物でしょ」
『あ、あざす…ｗｗ』
えおさんと固まって動きながら、道を進む。
暗視スコープを持っているえおさんが先行し、俺はその背中を追う。
暗闇でも夜目は効く為、それなりに見えるが…、光が一切なければ、やはり視界は悪くなる。
「もう一箇所…、…ＦＢさん」
『オーケェイ！ まぁっかせてくださいよ！』
背後から的確な連射が行われ、一撃で的を撃ち抜いていった。
その手際の良さに、俺は感嘆の息をもらす。
「さすがです」
『……あ、ありがとう……ｗ』
なんでそんな照れた声で返してくるんだ？
軽く首を傾げ、えおさんと道を進む。
「とりあえず行くぞ、急がないと時間がなくなる」
「…そうですね」
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長閑(プロフ) - 麒麟さん» 書いてる話が男主なんでどうしてもそういうふうに傾いてっちゃうんですよね、なんででしょう（すっとぼけ←） 読んでくださってありがとうございました！ (2015年6月28日 19時) (
レス) id: 83e5a293f5 (このIDを非表示/違反報告)
麒麟 - 面白いです！これはﾎﾓｫ・・・「(^o ^)」な展開ですかね・・・！ (2015年6月28日 18時) (レス) id: a165517e8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2015年2月28日 3時
