弟なら話は別です ページ42
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日が暮れて、辺りがオレンジに染まる。車内に差し込む光が温かい。
微かな揺れと温かさに誘われて、助手席で太志がうとうとしている。朝から夕方まで外を歩き回ったから、疲れてしまったのもあるだろう。
なんだか、あっという間の二日だったなあ。
太志との時間は楽しくて、すぐに過ぎてしまって、いくらあっても足りないように感じる。一緒にいればいるほど、｢また暫く会えないのか｣なんて思って寂しくなるのだ。
駅に着いて、車を停める。すやすやと眠る太志を起こすのは少し躊躇われるが、起こさないわけにもいかない。
｢いや、でももう少しくらい……｣と、ひとり葛藤しつつもふわふわの髪を撫でて、可愛い弟の名前を呼べば、太志がゆっくり目を開ける。
｢え、ごめん…もう着いた……？｣
｢さっき着いたばっかりだから大丈夫だよ、｣
目を擦りながら、｢やばい、ねてた…｣とぽそぽそ喋る太志は大変かわいい。頭を撫でる手が止まらない。
可愛すぎる弟はその手に擦り寄って、｢もう帰んのかあ……｣と言う。
｢またおいで。｣
｢…うん、｣
｢月一くらいお泊まり会しないと無理かも｣と言う太志に、私は真顔で｢しよう｣と即答した。だって、絶対私も無理だもん。既に無理だもん。明日からどう生きていけばいいかもわからない。
寝起きのぼんやりとした雰囲気を微かに残したまま、太志が笑って私に言う。
｢いつもありがとう。大好きだよ。｣
｢……………………、｣
｢エッ、ちょ……えっ？！そんな無表情で泣くことある？！！｣
ぽろぽろと零れる涙を太志が服の袖で拭いてくれる。
だって…可愛くて何より大切な弟にそんなこと言われたら、泣くでしょ……。暫く会えない寂しさと、可愛い弟からの嬉しい言葉に感情がごちゃ混ぜになって涙腺崩壊しちゃったよ……。
メンタルはそんなに弱くないし、泣き虫でもない。でも、弟に関しては別なの。涙腺ゆるゆるなの。
｢私も大好きだよ、太志〜ッ！いつもありがとね……ッ｣
｢うんうん、ありがと。ほら、泣き止んで？｣
お泊まり会は、私の大号泣で締められた。
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午睡(プロフ) - RIOさん» 完結までお付き合いいただき、ありがとうございました！(；＿；)是非、姉弟をよろしくお願いしますッ…！本当にありがとうございました！！ (2021年10月27日 18時) (
レス) id: 95250c6930 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 最後まで読ませてもらいました！小野寺姉弟、推しちゃいそう！笑シスコンとブラコンかぁ~小野寺くんに愛されたい(( 長い間、お疲れ様でした！ (2021年10月27日 7時) (レス) @page50 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
午睡(プロフ) - RIOさん» ありがとうございます…！！在り来りですが、オチといえばこれかなと…(笑)安定に推しが尊いですッ！！ (2021年10月12日 1時) (レス) id: 95250c6930 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 新しいの読ませてもらいました！オチ完璧ですね(笑)そして相変わらず推しが尊い╰(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)╯ (2021年10月3日 23時) (レス) @page32 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
静(プロフ) - RIOさん» 寺くんいいですよね…(ﾆｯｺﾘ)ありがとうございます…！！ (2021年9月26日 2時) (レス) @page28 id: 95250c6930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：午睡 | 作成日時：2021年8月17日 2時
