いとおしいね、

姉に任せてくれ ページ5

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お気に入りの服を身にまとって、化粧を施し、髪をセットする。仕上げに香水を振りかけて完成だ。


私がこんなに身支度に気合を入れているのは、これから弟と会う約束をしているからである。

先週、電話で約束した通り。予定が合ったため、久しぶりに会うことができる。気分なんかもう、有頂天をとうに通り越していた。予定が合うことがわかった時点で有頂天だったと思う。

会う日が決まってからの私は凄まじい速度で仕事を片付け、ミスがないように全て仕上げた。太志との時間は、如何なるものにも邪魔させぬ。



昨日の夜は弟からメッセージが届いていて、見てみると、｢明日楽しみだね｣のあとに、｢おやすみ｣の可愛いスタンプが送られていた。それ、私が随分前にプレゼントしたスタンプ…。

愛しの弟に会う前日にして、姉はあまりの尊さに天に召されそうだった。



私の身に色々ありましたが、こうして無事当日を迎えることができています。
何十年も弟と一緒に過ごしてきているけども、一向に耐性がつかない。それもこれも、弟が毎日可愛いと尊いを更新しているからなのだが。


でもね、その度姉の身に危険が及ぶのよ…。そろそろ鼻血・失神・病院送りをキメそうで怖いのよ、姉は。

姉を瀕死に追い込むほどの可愛さって……なんだそれ可愛すぎだろッ！！いいぞ！もっとやれ！むしろ病院送りにしてくれ！！！うちの弟の可愛さに病院送りにされたい！









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