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「ユニフォーム、似合ってるね。」

「本当?嬉しいなあ。」



「太志とお揃いだよ」と、裾を持って嬉しそうにする姉はとても可愛い。可愛すぎて思わず頭をぽんぽん撫でてしまった。

暫しフリーズした姉が「私がこれ以上拗らせたらどうするの??」と、やけに真剣な声で言う。姉は困惑している。

でも安心してくれ、それ以上拗らせることはないから。もうMAXだから。

そう思いながら頭を撫で続けていたら「私も撫でたい!頭貸して!」と、手を伸ばされる。要望通り、少し屈んで頭を差し出せば、どこまでも優しい姉の手の重みを感じた。



「試合中の太志、すごくかっこよかった。」

「……ほんと?」

「本当。最強だった。私の弟が世界一だって改めて思ったもん。」

「…それは大袈裟。」



そう言いながらも満更じゃないこととか、多分赤くなってる耳とか、姉にはお見通しだと思う。でもなんか恥ずかしくて、頭を上げられない。



「…試合見て楽しそうにしてるA、可愛かったよ。」

「エッ、見られてたの…って、かわッ?!ちょ、なに?!本当に!!お小遣いいる?!!」

「すぐお金出そうとするのヤメテ。」



俺にはあれだけ「可愛い、かっこいい」とか言うくせに、自分は言われ慣れてないんだもんな。今度からはもっと伝えよう。

とりあえず、鞄の中の財布を取り出そうとする手を戻そうか。



「じゃあ、代わりに差し入れね…。」

「なんでちょっと残念そうなの??」

「ウッ…だって……太志に貢ぐのが私の生き甲斐………」

「それは大袈裟ッ!!!!」



とんでもないことに生き甲斐を感じるな、金から離れろ。これじゃあ俺が姉をダメ人間にしてるみたいじゃないか。

姉は呻きながらも、ずっと手に持っていた紙袋二つを俺に渡してくれる。



「こっちが太志の分で、こっちがチームの皆の分ね。」

「いつもありがと。」



やっぱりどんな時でも、姉は俺を特別扱いしてくれる。本当に、俺のこと好きだよなあ。

なかなか会えないけど、いつどこにいてもこうやって俺のことを大切に思ってくれている人がいることを忘れちゃいけないし、同じように、それ以上に、俺も大切にしたいと思う。

受け取った差し入れの持ち手には、まだ微かに姉の温度が残っていて、それに重ねるようにぎゅっと持ち手を握り直した。









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午睡(プロフ) - RIOさん» 完結までお付き合いいただき、ありがとうございました!(;_;)是非、姉弟をよろしくお願いしますッ…!本当にありがとうございました!! (2021年10月27日 18時) (レス) id: 95250c6930 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 最後まで読ませてもらいました!小野寺姉弟、推しちゃいそう!笑シスコンとブラコンかぁ~小野寺くんに愛されたい((  長い間、お疲れ様でした! (2021年10月27日 7時) (レス) @page50 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
午睡(プロフ) - RIOさん» ありがとうございます…!!在り来りですが、オチといえばこれかなと…(笑)安定に推しが尊いですッ!! (2021年10月12日 1時) (レス) id: 95250c6930 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 新しいの読ませてもらいました!オチ完璧ですね(笑)そして相変わらず推しが尊い╰(⸝⸝⸝´꒳`⸝⸝⸝)╯ (2021年10月3日 23時) (レス) @page32 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - RIOさん» 寺くんいいですよね…(ニッコリ)ありがとうございます…!! (2021年9月26日 2時) (レス) @page28 id: 95250c6930 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:午睡 | 作成日時:2021年8月17日 2時

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