真っ赤な君が好き 桃 ページ30
女性と交際した表現あり。無理な方はブラウザバック。
side 桃
『佐久間くんなんて好きにならなければ良かった。』
付き合った彼女から幾度となくこの台詞を聞いた。
なんだよ、そっちから告白してきたくせに。と最初の方は思っていた。
しかし、あまりにも言われ過ぎるので、あれ、もしかして俺に問題あり?となり、それから誰かと付き合うというのとは一線を引いていた。
が、今俺の前でもじもじしている可愛いメンバーに、心が引かれつつあるのだ。
緑「あの、佐久間、好き。その、恋愛的な意味、で、」
何となく、顔の赤さと口をぱくぱくさせて言いにくそうにしている姿から、告白?と目星はついていた。
でも、まさか本当に告白だなんて。しかも、めちゃくちゃ可愛い。
緑「返事は今すぐじゃなくていいから、」
桃「待って、」
じゃ、なんて立ち去ろうとする阿部ちゃんの腕を掴めば、分かりやすく顔が赤くなった。
よくそんなんで今日まで隠せてたね?告白と一緒に佐久間さんのこと大好きっていうのが溢れちゃったのかな。だったら、めっちゃ可愛い。
桃「阿部ちゃんは、俺のどこが好きなの?」
緑「へ、えと、かっこいいところとか、優しいところとか、身長低いところとか、全部、好き。」
最後、さらっとディスられた気がするのは置いといて。え、この子、俺のこと超大好きじゃん。何それ、可愛い。
恥ずかしそうにうつむいていた阿部ちゃんは、何も言わない俺が気になったのか、目線だけあげてこちらを見た。
緑「さく、ま?」
桃「阿部ちゃん。俺ね、まだ阿部ちゃんが好きかどうか分かんない。」
緑「そう、だよね。今日のことは忘れ…!?」
まだ繋がれていた手を自分の胸に当てれば、速い鼓動が阿部ちゃんへと伝わる。
桃「でも、こんなにどきどきしてるの。だからさ、分かるまでそばにいてよ。」
我ながら、ずるいやつだと思う。こんなにどきどきしてるんだから、好きなんて決定なはずなのに。
でもどうしようもなく、阿部ちゃんが自分のことを好きになってもらおうとがんばる姿が見たい。
たちの悪い願いを抱えながら、こくんと赤い顔で頷いた阿部ちゃんを眺めるのであった。
ーーー
今日は、好きなさくあべちゃんの作者様の誕生日と聞いたので、さくあべちゃん投稿です。
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葡萄 - 雪男のお姫様のパスワードおしえてください (2022年2月23日 21時) (レス) id: 02f8958579 (このIDを非表示/違反報告)
青緑(プロフ) - airiさん» 『リクエストについて』にも書かせていただきましたが、ただいまリクエスト受付を停止しております。ですから、せっかくいただいたリクエストですが、お断りさせていただきます。これからも頑張りますので、応援のほどよろしくお願いします。 (2021年8月13日 17時) (レス) id: 1ed3f7c2fe (このIDを非表示/違反報告)
airi(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読ませてもらってます!リクエストなんですけど、前の、兄弟に愛されすぎて困ってますって作品の続編って書いてもらうことは出来ますか? (2021年8月13日 9時) (レス) id: 496098c2f3 (このIDを非表示/違反報告)
青緑(プロフ) - ことねさん» それでしたら、一度作者のボードまで来ていただけるとありがたいです。お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。 (2021年8月7日 21時) (レス) id: 1ed3f7c2fe (このIDを非表示/違反報告)
ことね(プロフ) - コメント失礼します。パート位置から読みたいのでパスワード教えていただきたてきたいて゛すヒントは読んだのですが難しい方よくわからないです、、 (2021年8月7日 3時) (レス) id: 23425c663f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青緑 | 作成日時:2021年5月30日 0時