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緑「なん、で…?」
それが精一杯だった。頭がこんがらがっている俺の精一杯の言葉だった。
声は震えていてとても小さかったが、ふっかには聞こえたらしく、なんで、か。と困ったように笑った声が聞こえてきた。
紫「…阿部ちゃんが好きだから、かな。一番最初に慰めれば、好きになってもらえると思ったんだろうね。」
緑「なん、で、俺、なんか、」
驚いて顔をあげれば、ふっかは天井を眺めていてよく表情は見えないが、泣くのを我慢しているように見えた。
すーっと息を吸ったふっかは、困り顔でこちらを向いて、ごめん。と小さく呟いた。
紫「可愛くて、優しくて、周りばっかり気にしちゃう。そんな阿部ちゃんを、気にかけるようになったんだ。自分で気にしないなら、俺が気にしてやる。って。で、ずっと目で追ってたら、いつの間にか好きになってた。」
ふっかの口から発せられた、『好き』という言葉に、なんだか体がぽわぽわ暖かくなってきた。
あれ、おかしい。めめから言われても、こんな風には一回もなったことないのに。もしかして、めめが好きって勘違いしてた…?
紫「だから、俺は阿部ちゃんのそばにいる資格はない最低なやつなの。ごめんね。」
緑「やだ、そばにいて。ふっかじゃないと嫌だ。」
本当に好きなのは誰なのかわからなくなった今、候補であるふっかが離れていっては意味がない。
立ち上がって移動しようとしているふっかの手を掴んで見つめれば、はぁ、とため息をつかれた。
紫「いいの、阿部ちゃん。俺、阿部ちゃんが落ち込んでるの、利用しようとしたんだよ?」
緑「いい。利用してよ。一人にしないで。」
紫「…分かった。利用する。でも、いつかは俺のこと、好きにさせるから。覚悟してて?」
ぽんぽんと俺の頭を撫でたふっかの顔がとんでもなく甘くて、少しドキッとした。
もうすでに、好きなのかもしれない。俺は、これから持つだろうか。と心配しつつ、差し出されたふっかの手を握るのであった。
ーーー
長いし、意味わかんない。
書いてるときに、ドロドロした恋愛ものを流してたせいかもしれない。
いろんな意味で、影響されやすくて困っちゃう。←
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葡萄 - 雪男のお姫様のパスワードおしえてください (2022年2月23日 21時) (レス) id: 02f8958579 (このIDを非表示/違反報告)
青緑(プロフ) - airiさん» 『リクエストについて』にも書かせていただきましたが、ただいまリクエスト受付を停止しております。ですから、せっかくいただいたリクエストですが、お断りさせていただきます。これからも頑張りますので、応援のほどよろしくお願いします。 (2021年8月13日 17時) (レス) id: 1ed3f7c2fe (このIDを非表示/違反報告)
airi(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読ませてもらってます!リクエストなんですけど、前の、兄弟に愛されすぎて困ってますって作品の続編って書いてもらうことは出来ますか? (2021年8月13日 9時) (レス) id: 496098c2f3 (このIDを非表示/違反報告)
青緑(プロフ) - ことねさん» それでしたら、一度作者のボードまで来ていただけるとありがたいです。お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。 (2021年8月7日 21時) (レス) id: 1ed3f7c2fe (このIDを非表示/違反報告)
ことね(プロフ) - コメント失礼します。パート位置から読みたいのでパスワード教えていただきたてきたいて゛すヒントは読んだのですが難しい方よくわからないです、、 (2021年8月7日 3時) (レス) id: 23425c663f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青緑 | 作成日時:2021年5月30日 0時