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誕生日の朝 橙 ページ11

side 橙


朝、目を覚まして、隣にいるはずの温もりを抱きしめようとすると、空ぶった。
せっかくの誕生日なのに、朝起きて隣に可愛く笑う彼がいないなんて、こんなに悲しいことはない。
ぼーっとした頭で考えていると、コンコン、と寝室の扉が叩かれた。

緑「康二、起きて。って、うわっ!?」

橙「おはよ、阿部ちゃん。」
咄嗟にベッドに後戻りして横になっている俺を覗き込んだ阿部ちゃんを、ぎゅっと抱きしめてベッドの上へ。

橙「起きたらおらんかったから、寂しかった。」

緑「んふふ、ごめんね。今日、康二の誕生日だからさ、朝ごはん俺が作ったの。」
俺の上に乗っている阿部ちゃんが、にこにこ笑って上から退けた。
そして、俺の横に寝そべった。

橙「阿部ちゃん、やけどとかしとらん?指、切ったりしとらん?」

緑「大丈夫だよ?心配性だなぁ。」
にぎにぎ阿部ちゃんの手を握れば、くすくすと笑って阿部ちゃんもにぎにぎ。
俺の顔を見てくる阿部ちゃんのきゅるきゅるした顔が可愛くて、思わずちゅっとおでこに口付けた。

橙「いつもありがとな。愛してるで、亮平。」

緑「うぇ、かっこよすぎない?…俺も、愛してるよ。」
頬を赤く染めた彼は、恥ずかしがって布団の中に潜ってしまった。
丸まっているシルエットを上から抱きしめれば、もぞもぞと動いて可愛いお顔がぴょこっと出てきた。

緑「康二、お腹空いた。」

橙「せやなぁ。阿部ちゃんが作ってくれた朝ごはん、食べよかぁ。」
阿部ちゃんが言った言葉は予想外の一言だったけど、確かにお腹は空いた。
布団をばさっとすれば、起こして、と腕を伸ばしてくる。
その手を掴んで自分のほうに引っ張り、そのまま包み込む。

橙「好きやで、ほんまに。朝起きたら、隣におってな。」

緑「はぁい。気持ち良さそうに寝てる康二の寝顔を見まぁす。」
なんか恥ずかしくなってきて笑ったら、阿部ちゃんも同じように笑った。
こんなちょっと甘い朝も、誕生日だからええかな。なんて思ってみたりして。

ーーー
康二くん、おめでとー!

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葡萄 - 雪男のお姫様のパスワードおしえてください (2022年2月23日 21時) (レス) id: 02f8958579 (このIDを非表示/違反報告)
青緑(プロフ) - airiさん» 『リクエストについて』にも書かせていただきましたが、ただいまリクエスト受付を停止しております。ですから、せっかくいただいたリクエストですが、お断りさせていただきます。これからも頑張りますので、応援のほどよろしくお願いします。 (2021年8月13日 17時) (レス) id: 1ed3f7c2fe (このIDを非表示/違反報告)
airi(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく読ませてもらってます!リクエストなんですけど、前の、兄弟に愛されすぎて困ってますって作品の続編って書いてもらうことは出来ますか? (2021年8月13日 9時) (レス) id: 496098c2f3 (このIDを非表示/違反報告)
青緑(プロフ) - ことねさん» それでしたら、一度作者のボードまで来ていただけるとありがたいです。お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。 (2021年8月7日 21時) (レス) id: 1ed3f7c2fe (このIDを非表示/違反報告)
ことね(プロフ) - コメント失礼します。パート位置から読みたいのでパスワード教えていただきたてきたいて゛すヒントは読んだのですが難しい方よくわからないです、、 (2021年8月7日 3時) (レス) id: 23425c663f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青緑 | 作成日時:2021年5月30日 0時

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