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マッチングページ24

アサヒと決別してから数日後、マッチングアプリで順調にマッチ数を増やしていた。
別に誰かと付き合いたいとか、好きな人を見つけたいとか体の関係を築きたいとかそんな理由ではない。
ただ気を紛らわしたい、ていうか、誰かに求められる自分を感じたかっただけだ。

２月１２日
今日は私の誕生日だ。
幸い私には祝ってくれる友だちがいる。少し遠出して、東京に住む高校からの友達と遊ぶことになっていた。
アサヒからもお祝いのDMが届いたけど、ただの知人、みたいな感じで答えてあっさり会話を終わらせた。私ナイス。

誕生日当日は友達と幸せに過ごし、その日はその友達の家に泊まった。
次の日、この日も浅草に行ったり下北沢に行ったりと大いに楽しみ、あっという間に夜が来た。
友達は１８時から美容院の予約が入っているが、私が予約した帰りのバスの時間は２０時過ぎ。
その間の２時間どう時間を潰そうか考えていたが、そこでアプリを思い出した。
ちょうど「会いたい」って言ってくれてる人もいるし、２時間だけだから会おうかな、そんな気になった。
イケメン風の顔写真も載ってるし、もし写真詐欺だったとしても２時間だけなら耐えられる、そう思い約束をつけた。

十数分後、駅で待っていたらそれらしき人が現れた。

「・・・Aさんですか？」

A「あ、そうです」

ひと目見て思ったことは、「やばい、当たり」

180センチは余裕でありそうなスラッとした高身長で、声も低く黒い髪もちゃんとセットしている。
そしてなによりイケメンだった。アイドルに余裕でなれるような見た目だった。

「あ、良かった、俺ハルトです」

A「あ！Aです、よろしくおねがいします」

ハルト「とりあえずー、カフェでも行きます？」

A「はいぜひ！」

ハルトさんのほうが私より２歳ほど年上だった気がするけど、敬語を使ってくれるし目を見て話してくれるし、顔だけじゃなくて心も良さそうだ。

大正解だよ、A！！！

２時間だけなのが惜しいくらいだ。

カフェで色々話してたらあっという間に時間は過ぎ、もう２０時前になってしまった。

ハルト「バス、もうすぐですよね？」

A「そうなんです、、」

ハルト「とりあえず出ましょ」

あ〜もう終わっちゃうのかあ、なんだか寂しいなあとか思ってたら、カフェを出た瞬間ハルトさんの手が私の肩に回った。