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一線 ページ17

同窓会当日


黒を基調としたマーメイド型のドレスを身に纏い、まおと一緒に同窓会の会場へ向かった。
会場は街中にある少し高級なホテル。
ホテルへ近付くに連れ見覚えのある顔が現れ始めた。
あっちにはサッカー部の集団が歩いていて、また別の方では女の子たちが楽しそうに話しながら歩いている。
2年前までは皆制服姿しか見ていなかったのに、今はそれぞれスーツやドレスを着ており、自分も含め大人になったことを実感した。


ホテルの中に入りエレベーターで会場のある階へ移動した。エレベーターのドアが開いた瞬間、同級生でいっぱいだった。


会費を渡すために列に並んだ私達の前に、先程いたサッカー部の集団がいてその中にはマシホとヨシもいた。


気まずい・・・


この前アサヒに連れられてマシホたちの元へ一瞬行っただけだけど、気まずい。
向こうも私の存在に気付いているみたいでチラチラとこちらを見ていた。




会費を渡し改めて会場を見渡すと、司会席のところに真っ赤なスーツに身を包み、誰よりも目立っているさきがいた。



A「あ!さきいた」

まお「あ、めっちゃかっこいいじゃーん」



私達はさきのもとへ駆け寄った。さきは高校の頃生徒会に属していたため、今回の同窓会でも幹事を務めていた。


さき「お、来たね」

A「めっちゃかっこいいね、どの男子よりもかっこいいわ」


上下赤のパンツスーツでシャツは柄シャツ。メンズライクなさきにしか似合わないスタイルだった。


それから会は順調に進み、料理やスイーツやお酒を飲んで当時の先生と話したり、写真をたくさん撮ったりしているだけで時間はあっという間に過ぎた。


さき「皆さんお楽しみかと思うのですが、そろそろ解散の時間なので・・」


さきがマイクで解散を告げ、最後に皆で謎に一本締めを行って同窓会は終了した。



まお「アサヒ、逆に同窓会に来なくてよかったんじゃない?この感じだと話せなかったよ」

A「私も思った」



皆グループごとで固まっていたりしたので、アサヒが来ていてもきっとサッカー部の人達と一緒にいて私と話すことはなかっただろう。アサヒがいたとしてもサッカー部集団の中に入っていってアサヒと話す勇気は私にはまったくない。

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設定タグ:treasure , アサヒ , ハルト   
作品ジャンル:恋愛
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cooky(プロフ) - とてもおもしろいです!続き楽しみにしております! (2022年4月15日 23時) (レス) @page23 id: 55ebdcbd41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひくん | 作成日時:2022年3月7日 0時

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