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アサヒと別れて三日後、私はまおとさきを連れてアサヒがバイトしているスダバヘ行くことにした。
二人はA一人で行くほうが良いんじゃないの?って言ってたけど、さすがに一人で行くのは恥ずかしかった。
A「いる、、?」
まお「あ、あれじゃね?」
店の外から眺めてアサヒを見つけた。顔が良いからスダバの制服がよく似合う。
さき「入ろ、寒い」
さきに促され店内に入る、するとそれと同時にアサヒは私達に気づき手を振った。
あんなイケメンに笑顔で手を振られることの優越感ったらない。
私達はドリンクを注文し席についた。
しかしアサヒは常に忙しそうに表とバックヤードを行き来したり誰かと話してたりで、私とはあまり話せそうになかった。
まあ仕事だしそうだよね、と思いながらドリンクを飲んでいると、急に椅子が後ろに引かれた。
後ろを振り返ると、そこには予想通りアサヒがいた。
アサヒ「来てくれてありがとう」
アサヒは私達にそう言うとまたすぐにどこかに行ってしまいそうだったから、とっさに私は
A「山梨来てね!」
と言った。
三日前
ネカフェで二人寝転がりながら話していた時、唐突にアサヒが
アサヒ「山梨の大学行ってるんだよね?」
A「そうだよ」
アサヒ「今度行こうかな」
A「え!アパートまで来てくれるの?」
アサヒは、大学の関係で県外で一人暮らししている私のアパートまで来ると言ったのだ。
そりゃあもう私の脳内は大喜びだった。
山梨ならアサヒのことを知っている人もいないから何も気にせず二人で歩ける。
ご飯食べに行ったり夜中にコンビニ行ったりそこら辺をブラブラ散歩したり・・・
想像しただけで素敵な時間だ。
A「じゃあ絶対来てね?」
アサヒ「大学が春休み入ったら行くわ」
A「いつから春休み?」
アサヒ「俺のとこ早いんだよね、1月21日から」
A「はや!いいなあ、待ってるね」
こんなやり取りがあった
でも
アサヒ「行かねーよ笑」
アサヒは笑いながら軽く山梨に行くことを断ってそのままバックヤードに戻ってしまった。
意味がわからない、あの時は真剣そうに「行く」って言ってたのに。
まお「行かないってよ」
A「なんで??何あいつ??」
あまり話せなくて、やっと話せたと思ったらこれ?アサヒの考えていることが全くわからなくなった。
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cooky(プロフ) - とてもおもしろいです!続き楽しみにしております! (2022年4月15日 23時) (レス) @page23 id: 55ebdcbd41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひくん | 作成日時:2022年3月7日 0時