No,6 ページ7
?「どちら様でしょうか?」
『W国の幹部を務めています、Aと申します』
Aは馬車一つで、とある国まで出向いていた。
?「…ああ!W国の方ですか!!本日はどういったご用件でしょう?」
『ここにいるとある幹部の方に会いに来たのです』
?「なるほど…?とりあえず中へどうぞ!」
『ありがとうございます』
流石グルッペンが率いるW国。
幹部と言ったらすぐに中に入れる。
そういうところだけAは感謝した。
『こんにちは、霊媒師さん』
?「!?何でそのことを!?!?」
応接室に霊媒師と一人の幹部が向かい合う。
__________
『はぁ……疲れた』
sh「おい」
『何』
sh「お前ミシェルに何した?」
AがW国に帰ると、シャオロンが待ち構えていた。
怒っているのが表情からすぐに伝わる。
『何って何が?』
sh「惚けんな、ミシェルに酷いこと言ったんやろ?」
_酷いこと?意味分かんない。
Aに心あたりがあるとすれば、国を出る前の会話くらいだ。
帰って来て疲労が溜まっているAは、イライラしながら目を細める。
『出掛ける前に少し話しただけ』
sh「その内容がアカンから言ってるんやろが」
『何が』
sh「ミシェルが怖がってんねん!!」
Aは迷惑そうに手で耳を塞ぐ。
『うるさい』
sh「はぁ!?!?」
『こんくらいで大声出すなんて、心狭いね』
sh「誰のせいやと…!!」
『もういい?疲れてるんだけど』
「休みたい」、そうAの脳が言っている。
シャオロンに壁に突き飛ばされるが、Aが知ったことではない。
シャオロンを押し退け、自室へと足を進める。
『あぁ、それと、』
数歩歩いた後に、立ち止まって何の感情も無い目でシャオロンを見つめる。
『もしあれくらいで怯んだのなら、』
『あの女を有能とは言えないと思うよ?』
sh「…ッ!お前!!!」
シャオロンの叫びを無視して、Aは再び足を動かした。
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ラム猫。(プロフ) - くろほたるさん» ありがとうございます!実は続編も出そうか悩んでいるので、その時はまた読んでくださると嬉しいです! (2023年1月25日 20時) (レス) id: 02801ed11f (このIDを非表示/違反報告)
くろほたる(プロフ) - 最後はやっぱり彼らの事が大好きだという言葉が見えて満悦です。死後世界組の関係も個人に刺さりまして起承転結全て楽しめました。執筆お疲れ様です!とても面白かったので周回できます! (2023年1月25日 18時) (レス) id: fe43882e7d (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 感動して頂けたなんて光栄です!なるほど…今作はここで打ち切りの予定でしたが、続編も考えて見ます! (2022年11月28日 18時) (レス) id: c372fc4406 (このIDを非表示/違反報告)
らねい(プロフ) - 今更ですが全話読みました、めっちゃ感動しました!個人的な感想ですが、wrwrdの皆が過去に戻って夢主ちゃんを救うみたいな展開があったらエモすぎる…次の作品も楽しみにしてます‼️ (2022年11月28日 17時) (レス) id: 2c672365af (このIDを非表示/違反報告)
ラム猫。(プロフ) - 狐の巫女さん» ありがとうございます!!語彙力の無さで理解して下さり、嬉しいです!! (2022年11月5日 18時) (レス) id: 51f19f872f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラム猫。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2022年10月2日 22時