蝕め、呪詛【d！】

No,5 ページ6

6日まで修学旅行の為、今日合わせて4日分の更新をいたします。
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rb「A、持ってきたで」

『あぁ、ありがとう。そこに置いといて』

何やらガサゴソと作業をしているAは、
手を止めることなく口を開く。


rb「何しとん？」

ロボロは机に夕飯を置くと、Aに一歩踏み出し、作業様子を覗き込む。

『出掛ける準備』

rb「！？どこ行くん！？！？まさかここから居なくなろうとか……！！」

『そんなこと一言も言ってないよ』


準備が終わったのか、手を止めてロボロを見つめる。


『呪いを解く方法を私は知ってる』

rb「……せやな」

『ロボロが教えてくれたもんね』


呪いについてロボロが調べていた時、
たった一つ、その呪いを解き方に関する情報を手に入れた。

しかし、それはあまりにも衝撃的なものだった為、


Aとロボロの二人だけで留めておくことにしたのだ。


『でも、確証が無い』

rb「そうやな……あんな方法信じたくも無いけどな」

『だから直接確かめに行こうと思って』

rb「直接……？霊媒師の居場所分かるんか？」


霊媒師がどこにいるかまでは、ロボロは知らない。
今のところ、そういう情報は手に入れていなかった。

『まぁね』

rb「俺も行く」

『今回は私が一人で行く』

rb「何でや」



『ロボロはミシェルの監視をお願い。これから何仕出かすか分かったもんじゃない』

rb「そんなんゾムとかに任せればええやんか」

『監視カメラを操作出来るのは誰？あなたでしょ？』


この国の情報管理管理官は、ロボロだ。


つまり、この国の情報を全て持っているし、機械類は全て動かしている。

『ゾムだけじゃ得られない情報だってあるの』

rb「否定はせんけど……」

『それに、ロボロ達までミシェル側に着くようなことがあれば終わる』


もしかしたら、心が無い二人にまで影響する呪いが存在するかもしれない。

だから、ミシェルの行動を監視しておく必要がある。


rb「……分かった、気をつけて行って来い」

『もちろん』









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ms「Aさん！何処か行くんですか？」

『まぁ、ちょっと仕事でね』

ms「グルッペンさんに許可取りました？」

『どこへ行こうが勝手でしょ』


次の日の朝、Aが部屋を出ると、待ち構えていたかのようにミシェルが出てきた。

ms「ダメですよ、ちゃんと報告しないと」

『あいつが私をいつも仲間はずれにするんでしょ？私が勝手に出歩いても何も言わないに決まってる』


『もしそれで口出しするようなら、』




『あいつに総統なんか務まらない』


Aはあえてキツく言い放つと、ミシェルを無視して入口に向かう。

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